マルチ対応・冒険ストラテジー『Songs of Conquest』5月20日正式リリースへ。四勢力が覇権争うファンタジー世界で諸国を征服、プレイヤーを称える“詩”を聴く

 

パブリッシャーのCoffee Stainは4月23日、Lavapotionが手がける『Songs of Conquest』を5月20日に正式リリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)。ゲーム内は日本語表示に対応している。


『Songs of Conquest』はターン制のストラテジーゲームだ。シングルプレイおよび最大8人のマルチプレイに対応している。本作の舞台となるのは剣と魔法のファンタジー世界だ。数百年前、世界は栄華を極めるアルレオン帝国により支配されていた。しかし帝国も衰退し、世界は4つの勢力が互いに争う、戦いの時代となっている。プレイヤーはウィルダーと呼ばれる強力な魔法使いを操作し、未知の世界を冒険。敵対する軍隊と争いを繰り広げながら、自らの王国を発展させる。

ゲームプレイはターン制にて進行する。部隊を操作してワールドマップを探索させつつ、自分の国づくりを進めていくことになる。世界にはさまざまな資源やアーティファクトが存在。部隊に資源の生産地を確保させたり拠点を制圧させたりして、リソースを集めていく。集めたリソースは、施設の建築や技術の研究などに使用可能である。発展の方向性で兵士たちへの能力ボーナスなどが変わってくるため、自分の戦略に合った方向へ研究などを進めていく。


部隊が移動中に敵に接触すると戦闘となる。戦闘は六角形(ヘックス)のタイルが敷き詰められたマップにて、ターン制でおこなわれる。部隊には兵士たちのほかに、指揮官となる魔法使いのウィルダーが存在。ウィルダーは直接戦場には立たないが、魔力の源となるエッセンスを消費することで、魔法を使うことが可能である。エッセンスは秩序や破壊など5種類が存在し、部隊内に存在する兵士のタイプによって、それぞれ違ったエッセンスが戦闘中溜まっていく。またウィルダーの装備やスキルによって、部隊の兵士も能力値ボーナスが得られる。ウィルダーと兵士が互いに効率よく強化できる、相性のよい部隊を構築していくことになる。

本作には4種類の勢力が登場する。衰退した帝国の末裔となる騎士の国アルレオンや、ネクロマンサーが支配する死者の国ロスなど、それぞれ個性ある勢力である。また本作のゲームモードは、キャンペーンとコンクエストの2種類が用意。キャンペーンモードにはそれぞれの勢力を主役とした4つの章が存在し、ミッションをクリアしつつ物語を追っていくことになる。ミッションをクリアすれば本作のゲームタイトル通り、プレイヤーの征服を称える吟遊詩人の詩(Songs of Conquest)を聴くことができる。

一方のコンクエストモードでは、既存マップおよびランダムマップにてプレイ。自勢力を選び、自由にゲームプレイを展開していく。また、マップエディターも用意されている。マップやイベントを作成して自分のステージを作ったり、ほかのプレイヤーが作ったマップでプレイすることが可能となっている。


本作は2022年5月に早期アクセス配信が開始された。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約6000件中87%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。ピクセルアートが活用されたグラフィックや、複雑すぎず難易度の調整も可能なゲームプレイ、複数の視点から描かれるキャンペーンのストーリーなどが好評を得た。ゲームシステムが似た作品として、『Heroes of Might & Magic』シリーズの名前をあげつつ評価しているレビューも複数見受けられる。

そんな本作が今回、5月20日にバージョン1.0として正式リリースされることが発表された。バージョン1.0では、キャンペーンの最終章となる第4章が追加されるという。第4章で主役となる勢力、バルヤは砂漠に位置しており、火薬を駆使して戦う傭兵と発明家たちの国だ。本アプデで本作に登場する4勢力のキャンペーンが出揃うかたちとなり、ひとまず話が完結するとのこと。

一方で、正式リリース後も本作の開発は続けられる予定だという。ストーリーについても、ひとつの終わりはひとつの始まりであるとされており、新たな物語の展開も構想にある様子。本作の正式リリース後の展開も期待されるところだ。

『Songs of Conquest』はPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)向けに、5月20日に正式リリース予定だ。Steamでの価格は税込3900円で、ゲーム内は日本語表示に対応している。