マルチ対応オートバトル戦略ゲーム『ソングス・オブ・サイレンス』5月24日早期アクセス配信へ。崎元仁氏が楽曲提供のファンタジー王国バトル

 

デベロッパーのChimera Entertainmentは3月18日、『ソングス・オブ・サイレンス(Songs Of Silence)』を5月23日に早期アクセス配信開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com)。日本での配信は時差の関係で5月24日になるようだ。また後日PS5/Xbox Series X|S向けにも発売される見込み。ストアページの表記によると、ゲーム内は日本語表示に対応予定だ。


『ソングス・オブ・サイレンス』は、ファンタジー世界を舞台にしたターン制のストラテジーゲームだ。物語主導のシングルプレイ用ストーリーモードと、ランダム生成マップにて最大6人で争うマルチプレイモードが収録される。本作の舞台となる世界には、光と闇のふたつの世界と1000の王国が存在し、互いに争っていた。しかし突如、「沈黙(Silence)」なる新勢力が出現し、すべてを破壊しながら急速に勢力を広げている。ストーリーモードでは、プレイヤーは「沈黙」に祖国を滅ぼされた若き女王ローレライとなり、「沈黙」に対抗しふたつの世界を守るため、戦いの旅に出ることになる。

ゲームプレイでは、未知の領域が広がるマップにて部隊を移動させ、敵部隊や敵拠点と戦闘をおこなっていく。戦闘は基本的にオートで進行し、プレイヤーは戦闘カードを使用することで介入することができる。戦闘カードは指定した位置に隕石を落として敵にダメージを与えるものや、味方の兵士を自爆させるものなど、さまざまな種類が存在する。部隊の指揮官となるヒーローごとに所有するカードが異なるため、ヒーローの特性に合わせた部隊運用が求められるだろう。

 


カードは戦闘カードのほかにもマップカードと採用カードが存在。両カードは使用にあたって資源を消費する。マップカードは戦略マップ上で使用することができ、味方拠点に施設を建てて発展させたり、敵拠点を焼き払ったりといった効果がある。また採用カードは使用することで部隊に新たなユニットを加えることができる。本作のユニットは100種類以上存在し、カードも数百種類用意されるとのこと。多彩なヒーローやユニット、カードを組み合わせたバラエティあるゲームプレイが展開されるようだ。

また本作のサウンドトラックは、『ファイナルファンタジータクティクス』や『ファイナルファンタジーXII』『戦場のヴァルキュリア』など数々の作品の楽曲に携わってきた、崎元仁氏が担当している。本作のクリエイティブディレクターを務めるAlexander Kehr氏は崎元氏の楽曲の大ファンといい、同氏の「ミリタリー・ファンタジー」と呼べるような作風が本作にピッタリだと考え、制作を依頼したという。Kehr氏は本作の世界観やキャラクターをまとめた資料を日本語にして崎元氏に送り、崎元氏はそれら資料を基に楽曲を制作。

まずそれぞれの勢力やヒーローをイメージしたアイデンティティ・テーマを作り、その後ワールドマップやバトルなど汎用的な曲を作っていったという。また開発元が崎元氏に対しておこなったインタビューで同氏は、自分が制作に入った段階でゲームの世界設定が緻密に出来上がっていたパターンは珍しいと話し、映像や文字からでは出てこないものを自分の音楽で伝えたいと語っている。


本作の早期アクセス配信期間は4か月から5か月間を予定。早期アクセス開始時点でゲームの主要なメカニックはすべて用意され、ストーリーモードは全8マップ予定のうち4マップが用意された状態となるという。早期アクセス配信期間を通じてストーリーモードを完結させ、ゲームバランスの改善やコンテンツの追加などをおこなっていく予定とのことだ。

本作を手がけるChimera Entertainmentはドイツ・ミュンヘンに拠点を置くゲームスタジオだ。2006年に設立されたスタジオで、過去には『Angry Birds Epic』などモバイル向けゲームを多数制作している。本作『ソングス・オブ・サイレンス』は同スタジオ史上もっとも野心的な作品であり、世界観を一から作った初めての作品でもあるという。また3月26日よりKickstarterにて本作のクラウドファンディングキャンペーンを開始する予定とのこと。興味のある方は確認してみるとよいだろう。

『ソングス・オブ・サイレンス(Songs Of Silence)』はPC(Steam/GOG.com)向けに、5月23日早期アクセス配信予定だ。