人気戦争ストラテジー『Hearts of Iron IV』大型DLC3種類どどんと無料配布中。「ゲーム本編への導入」に先がけて

 

Paradox Interactiveは3月15日、『Hearts of Iron IV』本編のセール、およびDLC「Waking the Tiger」「Death or Dishonor」「Together for Victory」の無料配布を開始した。これら3つのDLCの内容は、セール後に本編に基本要素として組み込まれる予定だという。


『Hearts of Iron IV』は、第二次世界大戦をモチーフにしたストラテジーゲームだ。開発はParadox Interactive傘下のParadox Development Studioが手がけている。本作にてプレイヤーは、大国から小国まで登場するあらゆる国から選択し、自らの国を導く。陸・海・空を舞台にしたリアルタイム戦争シミュレーションを楽しめるほか、政治や外交、貿易などもおこないながら、史実を再現したり、IFの歴史を形作ったりすることができる。また、本作は最大32人での対戦・協力マルチプレイにも対応。2022年9月からは日本語への公式対応を果たしている(関連記事)。

今回Steamスプリングセールに際して、『Hearts of Iron IV』本編が定価5390円の70%オフとなる1617円で販売中(いずれも税込)。さらに本作のDLC「Waking the Tiger」「Death or Dishonor」「Together for Victory」の無料配布が開始された。配布期間はセール期間と同じく、3月22日午前2時まで。無料配布された理由は、セール終了後にこれら3つのDLCがゲーム本編に「組み込まれる」からだという。またセール中にDLCなしで遊んでいたプレイヤーのセーブデータの互換性が失われることを防ぐ目的もあり、本編のセールとあわせてDLCが無料配布となったそうだ。

「Waking the Tiger」「Death or Dishonor」「Together for Victory」の3つのDLCは入門者向けにプレイヤーコミュニティでもおすすめされており、これまで本作初心者に最適なDLCの選択肢として本編と同梱された『Hearts of Iron IV – Starter Edition』が発売されていた。セール終了後には、同エディションが本作の通常版として販売されるかたちだ。


「Death or Dishonor」および「Together for Victory」では特定の国の国家方針やイベントなどが追加。さらに“自治度”などの従属国の管理システムを導入できる。また「Waking the Tiger」でも国家方針の追加のほか、陸軍司令官への特性追加・敵装備の鹵獲・航空義勇軍の派遣といったシステムが導入可能。それぞれ本編にないシステムを導入する内容となっている。

開発チームによると、これらのDLCには今後の追加コンテンツで活用したいコアメカニクスが数多く存在するという。一方でこれらがDLCとして販売されていたため、購入者に限定した要素となる点が懸念されたとのこと。そのため今回DLCがゲーム本編に組み込まれることが決定され、プレイヤーコミュニティからも要望されてきた追加コンテンツの開発に向けて乗り出すそうだ。


『Hearts of Iron IV』は2016年6月に発売され、これまで多彩なDLCやアップデートを重ねながら拡張を続けてきた。DLC向けの新システムなどもさまざま用意されており、遊びや戦略の幅が拡大。特に初期のDLCには従属国の管理システムなど重要なメカニクスも含まれており、これまで『Hearts of Iron IV – Starter Edition』として販売されていたものの、今回通常版に置き換わることになるようだ。これを受けて、本作に今後どのようなコンテンツが登場していくのかは注目されるところだろう。

『Hearts of Iron IV』はPC(Steam)向けに発売中。3月22日午前2時まで定価5390円の70%オフとなる1617円で販売中だ(いずれも税込)。DLC「Waking the Tiger」「Death or Dishonor」「Together for Victory」も同時刻まで無料配布されており、その後ゲーム本編に組み込まれる見込みだ。