ヒット中SRPG『ユニコーンオーバーロード』に「とにかく時間を奪われる」報告相次ぐ。編成・装備・作戦、頭が戦略でいっぱいになる時間泥棒ゲーム

 

アトラスから3月8日、Nintendo Switch/PS4/PS5/Xbox Series X|S向けに発売された『ユニコーンオーバーロード』。本作の編成や作戦といったシステムが「時間泥棒」だとして、話題になっているようだ。なお本稿にはゲーム内のスクリーンショットや内容が含まれているため、留意されたい。


『ユニコーンオーバーロード』は、シミュレーションRPGだ。開発を手がけるのは『十三機兵防衛圏』といった人気・高評価作品を送り出してきたアトラスとヴァニラウェアのタッグだ。本作の舞台となるのは、5つの国家からなるフェブリス大陸。主人公は、戦火を生き残った亡国コルニアの王子アレインだ。アレインは伝説の「一角獣の指輪」を手に、軍を率いて民を導いていく。

本作では、自由度の高いフィールド探索とリアルタイムで進行する独自の戦略バトルシステムを採用。5つの国を擁する広大なフィールドを駆け巡り、自由な攻略順で進行することが可能となっている。90年代の名作SRPGの雰囲気・戦術性の継承を目指しつつ、オンライン対戦要素などの要素も盛り込まれた意欲作だ。昨日3月12日にはパッケージ版の品薄についてアトラスが「お詫びとお知らせ」を告知するなど、人気ぶりがうかがえる(関連記事)。


そんな本作が「時間泥棒だ」とする報告が相次いでいる。たとえば海外掲示板Redditのユーザーt1buccaneer氏は、本作に瞬く間に“人生をめちゃくちゃにされている(ruined my life)”と報告。本作にいかに時間を奪われているかを説明しており、多くの同意を集めている。同氏によると、論文を書く必要があるのに、脳の8割が本作のユニットの組み合わせをどうするか考えているとのこと。

この投稿に対し、自分も同じように時間を取られ、夢中になっているとする声が多数みられる。5時に仕事を終え、本作を遊んでいると突然11時になるという“現象”の報告。またリモートワークのため、たまに仕事用のノートパソコンのマウスを動かして働いているように偽装しつつ、本作を遊ぼうと画策する人までいるようだ。こうした本作の「時間泥棒」具合はX上でも報告されており、まさに嬉しい悲鳴となっている模様。


本作では多くのキャラクターが味方として自軍に参入させることが可能。その数は60人以上。さらに砦では「雇用」というかたちで、汎用NPCを自軍のユニットとすることもできる。これら膨大な数の自軍ユニットを隊としてまとめあげることとなる。隊は前衛最大3人、後衛最大3人。その枠の中で、騎馬隊を作ったり、前衛に攻撃を吸わせつつ体力の少ない後衛にひたすらダメージを出させてみたりと、考え甲斐があるのだ。

ほかにもアクセサリーなどを誰に装備させるか悩むこともあるだろう。さらには戦闘における行動の優先順位、そしてその条件を設定することができる。攻撃をガードするなら「誰を」「誰から」といったことが決められる。状態異常や兵種によって威力が上がる攻撃行動があれば、対象となる敵を優先して攻撃させることもできる。そうした奥深い戦略性から、プレイ中、あるいは日常生活中でも、フェブリス大陸での戦いに想いを馳せるユーザーが続出しているのだろう。かくいう筆者も、ユニットでいかに相乗効果を生むか、あるいは弱点を消すかを目指して構成を考えたり、行動を効率化したりしようとして多大な時間を奪われている。


ちなみに、ゲーム内ではゲームヘルプとして、クラスごとの活用方法が案内されている。なかには編成例を教えてくれるものもあり、ユニット編成の一助となるだろう。また公式サイトでは、「作戦ちょい足しレシピ」として、行動をより上手に活用できる条件のアドバイスが公開されている。あまりにも考えこんでしまって、楽しいながらもなかなかゲーム本編が進められないという人は、こうしたTIPSを活用して、時短に役立ててもいいかもしれない。

ユニコーンオーバーロード』はNintendo Switch/PS4/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。