『スーパーマリオメーカー』の「全コースクリア」チャレンジ、残すは鬼畜な6コース。“約13秒にわたり超精度プレイが必要なコース”など異質な難関が壁に

 
Image Credit: Ahoyoo on YouTube

スーパーマリオメーカー』にて「クリア率0%」のコースをすべてクリアするユーザーコミュニティの挑戦が佳境に差し掛かっている。本稿執筆時点では残すところあと6コースとなっており、凄まじい難関コースがチャレンジの達成を阻んでいるようだ。

Image Credit: Ahoyoo on YouTube

『スーパーマリオメーカー』はWii U向けに2015年に発売された2Dアクションゲーム。レベルエディター機能をもつ点が特徴で、プレイヤーはさまざまな素材から『スーパーマリオ』シリーズのオリジナルコースを作成したり、ほかのプレイヤーの作ったコースで遊んだりできる。2023年9月末時点で402万本を売り上げている人気タイトルだ。

なおニンテンドー3DSソフトおよびWii Uソフトのオンラインプレイサービスは、来月4月9日午前9時に終了となる(任天堂公式サイト)。本作『スーパーマリオメーカー』もその影響を受けるタイトルのひとつだ。そうした背景もあり、オンラインプレイサービス終了までに本作の「クリア率0%」のコースをひとつ残らずクリアしようとする試みがおこなわれてきた。

途方もないチャレンジを発足させたのはユーザーコミュニティの「Team 0%」だ。同コミュニティはこのチャレンジに向けて、本作のコースクリア率などを集計するWebサイト「Is Super Mario Maker Beaten Yet?」を開設。さまざまなユーザーが参加しながら、未クリアコースの攻略が進められてきた。2023年2月時点ではクリア率0%のコースが4万1113コース残されていたものの、約1年を経た今年3月6日時点で160コースまで攻略されていた(関連記事)。

そこから1週間足らずの本稿執筆時点でさらに未クリアコースは攻略され、残すところあと6コースまで迫っている。いよいよ本チャレンジは達成間近となっているものの、残る6つのコースはコミュニティにとって難関として立ちはだかっているようだ。

Image Credit: Is Super Mario Maker Beaten Yet?

なかでももっとも多くのユーザーが挑み、敗れ去っているのは「Trimming The Herbs」だ。Is Super Mario Maker Beaten Yet?の集計によれば、本稿執筆時点で841人が5万8279回の挑戦を重ねているものの、いまだにクリアには至っていない。

「Trimming The Herbs」を作成したのはユーザーのAhoyoo氏だ。同氏は2017年8月に『スーパーマリオメーカー』のコミュニティ大会「PogChamp(ポグチャンプ)」を主催していた。出場者たちはクリアまでの所要時間10秒という制限のもとさまざまなギミックを詰め込んだコースを持ち寄ってエントリー。「見ていて気持ちよくなる動き・アイテムの設置」「斬新なギミックによる独創性」「アイテムの使用テクニックの複雑さ」の3つの基準から優秀なコースを決める大会であった。


Ahoyoo氏は同大会の運営者ということもあり出場を辞退。しかし大会向けのコースは作っていたようで、同氏はこれを2017年8月14日に本作に向けてアップロードした。そのコースこそ「Trimming The Herbs」であった。Ahoyoo氏のYouTubeチャンネルでは、作者である同氏によるクリア動画も投稿されている。わずか約13秒でクリアできるコースながら、スピンジャンプを駆使し、ボム兵を掴んだり投げたりしながら正確無比な動きを要求され続ける容赦ない難易度のステージだ。そうして6年半以上にわたり、Ahoyoo氏以外がクリアできないステージとしてチャレンジの大きな壁として立ちはだかっているかたちだ。


なおこのほかの未クリアコースにも、大量のファイアパックンの猛攻を掻い潜る「らっしゃいセー~極~」といった超難関コースが揃っている。残る6コースのIDや内容はIs Super Mario Maker Beaten Yet?の一覧ページから確認可能なので、興味のある人はチェックして挑戦してみるのもいいだろう。タイムリミットとなる来月4月9日まで1か月を切っており、今後チャレンジが達成されるかどうかも注目される。