マルチ対応ファンタジーストラテジー『Age of Wonders 4』“過去最大”無料アプデでプレイヤー集まる。金にものを言わせて敵を邪魔できる新システム登場

 

パブリッシャーのParadox Interactiveは2月29日、Triumph Studiosが手がける『Age of Wonders 4』の無料大型アップデート「Wolf 1.1」を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S。本作は日本語表示に対応している。

アップデートでは、特定の都市の攻撃に懸賞金をかけられるWar Bountyシステムが追加されるなど、さまざまな追加・調整がなされている。また28日には拡張DLC「Primal Fury」が配信されており、これらを受けて本作のプレイヤー数も増加をみせている。


『Age of Wonders 4』はマルチプレイ対応のターン制ストラテジーゲームだ。プレイヤーは都市を作り未知の世界を探索、領土を拡大・発展させていき勝利条件の達成を目指す。いわゆる4Xとよばれるタイプのゲームである。『Age of Wonders』シリーズは剣と魔法のファンタジー世界を舞台としており、レベルや装備品といったRPG要素が存在するなど、戦闘要素に重きを置いていることが特徴だ。シリーズ最新作となる本作ではプレイヤーは、自らの分身となる不死身の強力な魔法使い「支配者」をクリエイトし、他国と覇権を争っていく。

本作では、自分の勢力の種族や文化を自由にカスタマイズして作成する。見た目と性能は切り離されているため、物理攻撃が得意なエルフや、ユニコーンに乗って戦うオークなど、好みの組み合わせで文明を作ることができる。また勢力のリーダーとなる支配者もクリエイトが可能。支配者は、レベルを上げてスキルや装備を獲得することで強化していくことができる。またゲーム中には支配者のほかにも、支配者同様に育成ができるヒーローユニットも登場。さまざまな性能の一般兵やヒーローなどを組み合わせて他国と戦い、勝利条件の達成を目指すのだ。


本作は2023年5月にリリースされた。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で約9700件のレビューを集め、81%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。ファンタジー世界を舞台とした世界観や、自由な文明のカスタマイズなどが好評を得た。また新しいレビューでは、継続的なアップデートで改善がなされている点を評価する声も寄せられている。

そんな本作に向けて2月29日に配信されたアップデート「Wolf 1.1」では、War Bountyシステムが追加された。同システムでは、特定の都市や建造物の破壊に懸賞金を設定し、世界の諸勢力に向けて攻撃を促すことができる。うまく利用できれば、自らの手を汚さずにライバルの邪魔をすることができるとのこと。また闇文化がオーバーホールされ、戦闘後に召喚できるスケルトンの種類が追加されたほか、ボーンドラゴンの召喚能力が追加されるなど、全面的な調整がなされたという。またヒーローユニット雇用可能数の仕様が変更されたほか、ヒーローのみで構成される部隊に対してデバフが与えられるようになった。そのほかパンテオンの拡張やUIの改良など、各種調整や変更がおこなわれている。詳細は公式パッチノートを参照してほしい。


またアプデをうけて、本作のプレイヤー人口も増加をみせている。SteamDBによるとここ数か月は同時接続プレイヤー数2000人前後で安定していたところ、27日頃から上昇に転じ、直近のピークで約6000人を記録。本作史上最大の無料アプデと謳われている本アプデに加えて、拡張DLC「Primal Fury」が配信されたことで盛り上がりをみせているかたちだ。ちなみに同DLCでは、動物を崇拝する原始の文化などが追加される。継続的なアップデートとDLCの配信が好評を得ている本作の今後の新展開も期待されるところだ。

『Age of Wonders 4』はPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに配信中だ。また現在一部ストアではセールがおこなわれており、Steamでは3月5日まで定価 6990円のところ30%オフとなる4893円で購入可能だ(価格はいずれも税込)。