Xbox Game Studiosは8月3日、『Age of Empires III: Definitive Edition（以下、AoE3:DE）』の機能制限ありの無料版をSteamにて配信開始した。今後は無料版がベースとなり、完全版（Full Game）がダウンロードコンテンツとして販売されるかたちとなる。この変更に伴い完全版が購入済みユーザーに配布されたため、購入済みのユーザーに実質的な影響はない。なお無料体験版はSteamのみでの提供となっている。
『Age of Empires』は1997年に1作目がリリースされ、長きにわたり根強い人気を誇ってきた長寿RTS（リアルタイムストラテジー）シリーズだ。このたび無料プレイ可能となった『AoE3:DE』は、2005年に発売されたタイトル『Age of Empires III』のリマスター版に当たる。本作の舞台となる年代は、15世紀から19世紀中頃まで。大航海時代から始まり産業革命時代を経て、帝国主義時代に至るまでの壮大な歴史叙事詩を体感できる作品だ。
『AoE3:DE』の文明にはそれぞれの特徴があり、毎試合違った展開が楽しめる。資源を集め町（国）を繁盛させつつ、他勢力との戦いに備え軍事力を強化していくのがゲームの主な流れだ。内政をこなしながら自軍のユニットを生産し、最終的には相手の本拠地を制圧するのがゲームの目的となる。
『Age of Empires』シリーズの特徴となるのは「時代進化システム」だ。時代の進行によって生産できるユニットは強くなるが、コストも高くなってしまう。早めに時代を進行させ相手を圧倒するか、それとも数を増やし守りを盤石にするか。こういった相手との読み合い、戦略の組み立てが勝敗を分けるカギとなる。ゲームはリアルタイムで進行するため、目まぐるしく変化する情勢を見極める能力も必要だ。
そんな『AoE3:DE』は本日、機能制限があるものの無料でプレイ可能となった。プレイできるコンテンツとしては、戦略の基本が学べる“孫子の兵法”チャレンジ、オスマン帝国との戦いを描いたストーリー・キャンペーン、“血と氷と鋼”の第一部、フルボイスの短編シナリオ「歴史上の戦い」の“アルジェの戦い”などが挙げられる。また、「歴史上の戦い」モードはマルチプレイにも対応しているとのこと。
『AoE3:DE』の無料体験版では、3つ文明をプレイ可能で、毎週全16種からローテーションで入れ替わるという。最初のローテーションとして、8月18日まではフランス、ホデノショニ、ロシアの3文明が選べるそうだ。対戦で使用できるマップについては、中央アジアを含めた計8種類となっている。また無料版ユーザーでも、8月2日から始まったゲーム内イベントに参加可能だそうだ。シングルプレイやマルチプレイでXPを貯めることで、毎月入れ替わる報酬を手に入れることができる。
マルチプレイについては、無料版ユーザーでも完全版ユーザーとのオンライン対戦が楽しめるという。完全版ユーザーがゲームホストであれば、開放済みのマップはすべて選択できる。無料版ユーザーがマップを開放していなくともゲームに参加できる。一方無料版ユーザーがホストである場合、選べるマップに制限がかかることは留意されたい。なお、ランク対戦機能は完全版にのみ対応している。
突然無料版が配信開始となった『AoE3:DE』。これを機に、名作RTSの世界に足を踏み入れてみてはいかがだろうか。
『Age of Empires III: Definitive Edition』は、PC（Steam）/Microsoft Store向けに配信中。ゲーム内UI・字幕は日本語にも対応している。PC Game Pass向けにも提供されているほか、Steamでは機能制限付きの無料版が配信中となっている。
