手描き和風剣撃STG『百合太刀降魔伝』発表、Steam向けに2024年配信へ。二振りの美少女刀が弾いて斬る、妖魔成敗の旅

 

国内の個人ゲーム開発者Pico Games氏は2月9日、『百合太刀降魔伝』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年に発売予定。発表にあわせて、Steamのストアページやトレイラーなどが公開されている。


『百合太刀降魔伝』は、二振りの刀が弾を斬り伏せながら進んでいく、剣撃横スクロールSTGである。本作のメインキャラクターである黒百合と白百合は、京の山奥に奉納された二振りの神通刀だ。黒百合と白百合には強力な力が宿っており、ただそこに在るだけで妖怪悪鬼が悪事を働けないほどだったという。

時は乱世、黒百合と白百合の奉納された社に大きな落雷があり、社と鞘が破壊されてしまう。神通刀は抜き身では力が衰えていくため、妖怪悪鬼に睨みを効かせられない。そこで黒百合と白百合は鞘の代わりに、片方が人の姿となって体内へ刀を納め、世に溢れ出た妖怪悪鬼を討伐する。二振りの刀が、妖怪と戦いながら新たな鞘を探す旅が描かれる。

 


黒百合と白百合は、斬撃と射撃によって敵を成敗していく。本作はジャンルとしては横スクロールのSTGとなっている。敵の繰り出す攻撃を避けながら、敵を撃破してステージを進むのだ。さらに本作では、黒百合と白百合が力のある刀なため、射撃に加えて刀を使った斬撃が可能。刀にはほとんどの敵弾を粉砕する力があり、困難な状況でも敵弾を斬ることで突破口が開けるようだ。トレイラー内では、刀を振るって弾幕をかき消している様子が確認できる。しかし刀には、耐久力が存在。使いすぎて耐久力が尽きると、一時的に刀が使用できなくなってしまう。本作では敵弾を斬り伏せるタイミングを見極めながら、ステージやボスを攻略していくのだろう。

また刀を使ったアクションとしては、敵の武器攻撃に対するパリィが可能。パリィはタイミングをあわせて斬りつけると発生し、瞬間的に操作キャラクターの能力が上昇するという。そのほかシステム面では、戦技取得によって刀や射撃能力の強化が可能となっている。戦技取得には敵からドロップする霊力が必要となり、強化によって自分のスタイルで戦えるそうだ。



本作を手がけているのは、国内の個人ゲーム開発者であるPico Games氏だ。過去作としては、『ウィッチエクスプローラー』『ドールエクスプローラー』などをリリース。2023年8月にリリースされた『ドールエクスプローラー』では、Steamのユーザーレビュー50件中96%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。過去作ではPico Games氏がゲーム内のグラフィックも手がけており、可愛らしいキャラクターや瑞々しい食べ物のイラストなどでゲームプレイを彩ってきた。

プレスリリースによると、本作『百合太刀降魔伝』においてもキャラクターや背景などのイラストはPico Games氏による手書きで統一されているという。トレイラーや画像でも黒百合と白百合や巨大な敵、食事のイラストなどが登場している。本作でも、可愛らしいグラフィックで世界が描かれるのだろう。

『百合太刀降魔伝』は、PC(Steam)向けに2024年リリース予定だ。