『オーバーウォッチ2』シーズン9では「敵に弾を当てやすくなる」。かわりに全ヒーローのライフ増加、非サポートに自然回復付与など大規模調整の詳細明らかに

 

Blizzard Entertainmentは2月9日、『オーバーウォッチ2』シーズン9「チャンピオンズ」でおこなわれる変更の詳細を発表した。非サポートヒーローの自然回復の詳細など、さまざまな変更について解説されている。なおシーズン9は日本時間2月14日の開幕となる予定。


シーズン9「チャンピオンズ」では、かねてより発表されていたライバル・プレイのアップデートが実施予定。まず各マッチにおける透明性をさらに高めるために、マッチごとにランクを更新してスキル・ディビジョン間の進行度を表示するシステムになるという。さらに、直前のマッチに影響したモディファイア(補正)がランクの進行ゲージの下に表示されるそうだ。モディファイアには「有利なチームを破ると適用されるブースト」などの各マッチメイキングの透明性を高めるもののほか、連勝などで変動するランク調整に関するものが用意されるとのこと。


またライバル・プレイの変更にともなって、前プレイヤーのスキル・ランクがリセットされる予定。スキル認定マッチも再導入されるそうだ。新たに導入されるスキル認定マッチは10戦でおこなわれる見込み。このほかライバル・プレイではグランドマスターを上回る新ランク「チャンピオン」が導入予定とのことだ。

さらに大きな変更として、爆発ダメージの減少、および投射物のサイズ変更が実施予定だ。本作ではヒーローが方向転換などにおいて機敏な動きを見せることもあり、エイム力に優れたプレイヤーでさえ相手に命中させるのが安定しないバランスだと判断されたという。この状態への対応として、キャラの移動速度を下げるのではなく、ヒットスキャン(発射後即着弾)の範囲と投射物の両方を拡大する調整がおこなわれるそうだ。詳細は以下のとおり。


また攻撃の平均命中率が上がることを見越して、すべてのヒーローのライフが増加予定。キルまでの所要時間を以前と同程度に保つ狙いがあるそうだ。詳細は以下のとおり。


このほか以前告知されていたとおり、非サポートヒーローにも自然回復のパッシブアビリティが付与される。この調整の背景にはライフの最大値増加により、サポートヒーローは味方のライフの完全回復まで長い時間を要するようになる点があるという。サポートヒーローが、回復する相手をより柔軟に選べるようにする狙いがあるようだ。

非サポートヒーローの自然回復は、5秒間ダメージを受けないでいると、ライフが毎秒20自然回復する仕様になるとのこと。一方サポートヒーローの自然回復に必要なダメージを受けない時間は、2秒から2.5秒間に変更となる。またあわせてダメージヒーローには新パッシブとして、ダメージを与えるとターゲットの回復量が20%減少する能力が追加されるそうだ。


ほか、ライバル・プレイにて獲得されるライバル・ダストが刷新され、同モードをプレイするだけでも獲得できるようになる見込み。またライバル・ダストでアンロックできる新たな武器スキン「ジェイド武器」も実装されるという。そのほか今回の発表では、シーズン9にてファラおよびマップ「JUNKERTOWN」に調整がおこなわれることも告知された。こちらは後日公式ブログ内で紹介されるとのことだ。

さまざまな調整が実施される『オーバーウォッチ2』シーズン9。特に非サポートヒーローの自然回復実装にあたっては前もって告知されて賛否が巻き起こっていた変更点だ(関連記事)。今回の発表にて、投射物のサイズ変更やすべてのヒーローのライフ増加にともなう調整であったことが明かされたかたちとなる。一連の調整により、戦略やプレイ体験にどのような変化がもたらされるかも注目されるところだろう。

オーバーウォッチ2』はPC(Battle.net/Steam)/PS4/PS5/Nintendo Switch/Xbox One/Xbox Series X|S向けに基本プレイ無料で配信中。シーズン9「チャンピオンズ」は日本時間2月14日の開幕となる予定だ。