悪夢世界探索ホラーゲーム『Ghost in the brain/孵る明晰夢』正式発表。妹の水死体を描く画家が事件の真相を追う

 

個人開発者のsimizu氏は9月21日、『Ghost in the brain/孵る明晰夢』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。2024年2月発売予定だ。

『Ghost in the brain/孵る明晰夢』は一人称視点のホラーゲームだ。主人公の水野良秀は、溺死した幼い妹の死体を第一発見者として見つけた経験の持ち主だ。それから主人公は画家となり、妹の水死体の姿を美しい絵として描き名声を得ていた。しかしある日、自らが描いた水死体の絵を見て、「自分が見た妹の水死体はこんな姿だったか?」と疑問を抱くようになる。そして主人公は妹の死の真相を求め、記憶を取り戻すため「超深層催眠療法」という治療を受けて、過去の出来事を夢として追体験することになる。

本作では幻想的なステージを探索して、指定数の「記憶の欠片」を集めていくことを目指す。またステージには大きな目の怪物や動く水死体、空飛ぶアロワナなどが敵として現れ、プレイヤーを追いかけてくるようだ。これらの敵から逃げつつ、ステージに隠された記憶の欠片を上手く探し出すのだ。なおステージは一貫性がないようにデザインされており、ちぐはぐな記憶をつなぎ合わせた夢の世界が表現されているとのこと。


そして本作には「鍵穴覗き」システムが用意されている。これによってドアの鍵穴から廊下を覗き、徘徊する敵の様子を窺い知ることができるという。ドアを開けずに周囲の危険を確認することができるので、安全に探索を進めることができるだろう。しかしながら鍵穴を覗いている最中にドアを貫通して襲ってくる敵や、背後から近づいてくる敵もいるという。夢の世界での探索は緊張感のあるものとなりそうだ。

本作を手がけるのは個人開発者のsimizu氏だ。同氏は今年の春まで学生であり、大学では文学を専攻していたという。このため同氏にとって処女作となる本作のストーリーは、芥川龍之介の「地獄変」など日本文学に影響を受けているようだ。今後の開発ロードマップとしては、11月に本作の体験版が公開予定。そしてフィードバックを活かしつつ、2024年2月にSteamへ向けて製品版がリリースされる予定のようだ。

『Ghost in the brain/孵る明晰夢』は、PC(Steam)向けに2024年2月発売予定だ。