真っ暗FPS『Listen』発表。黒い画面で繰り広げられる“聴くFPS”

PENG MINは9月6日、『Listen』を発表した。視覚的な情報は存在しないという一人称視点のシューティングゲームだ。

デベロッパーのPENG MINは9月6日、『Listen』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。


『Listen』は一人称視点のシューティングゲームだ。プレイヤーの目標は敵を殲滅すること。ただし、本作中にインターフェース、つまり視覚的な情報は存在しないという。本作はすべてが音によって繰り広げられるようで、プレイヤーは音を聞きながら状況を把握する必要がありそうだ。

インターフェースが存在しないという異様さは、ストアページを確認するとより明確になるだろう。公式スクリーンショットが真っ暗な画像で埋め尽くされており、ゲーム内でなにが起こっているのかをうかがい知ることは難しい。ストアページではゲームプレイとされるトレイラーも視聴できるが、筆者が確認した限りでは音さえ聞こえることはなかった。

詳細が謎に包まれている『Listen』だが、操作方法については開発元から説明用のファイルが公開されている。キーボードのWASDキーで移動、マウスの左クリックで射撃、という点は一般的なFPSの操作と変わりない。一方でGキーでビーコンを置く(すでに置いていた場合は回収)、3キーでビーコンへ送信といったアクションが可能とのこと。ビーコンにどのような効果があるかは不明ながら、音にまつわるゲームシステムに関わる要素となるのかもしれない。

そして1キーで“距離センサー(Distance sensor)”、2キーで“知覚(Perception)”という操作が割り当てられている。ゲーム中ではこのセンサーや知覚によって得られる情報で、敵の位置やマップの構造などを把握できると見られる。

さらに『Listen』ではフレンドと一対一で対戦できるモードがあるとのこと。なにも見えない空間で、相手の位置を探りあう必要がありそうだ。距離センサーや知覚といったアクションがソロモードと同様操作に割り当てられているため、相手の位置を把握することが最優先となるだろう。

ユニークなシステムによる実験的作品になりそうな『Listen』。本稿執筆時点では詳細は謎に包まれており、今後のさらなる情報公開が待たれるところだ。

『Listen』はPC(Steam)向けにリリース予定だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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