『ポケモンスリープ』ガチ勢も「睡眠評価」攻略に苦しむ。めっちゃ寝てるのにFランク現象

 

『ポケモンスリープ』コミュニティの間で、「睡眠評価」攻略が難しいとの声があがっているようだ。よく寝ているというガチプレイヤーの間でも、Fランクが出るとの声がRedditに寄せられている。たくさん寝ているだけではダメという、本作の面白さが感じられるかもしれない。


『ポケモンスリープ』は、ポケモンを題材にした睡眠時間管理アプリだ。舞台となるのはカビゴンが眠る島。ユーザーはこの島にて、ネロリ博士とともにポケモンの睡眠を研究していくことになる。ユーザーがスマートフォンを枕元に置いて寝ることで、本アプリは睡眠を計測・記録・分析してくれる。そして、ユーザーの睡眠に基づいたポケモンのコレクション要素などの遊びが用意。睡眠を介してポケモンを育てたり、カビゴンを1週間の中で大きくしたりと、育成要素が楽しめる。

本作では、睡眠時間によってカビゴンが成長していく。ぐっすり寝たり、あるいは1日に2度睡眠をとったりと、さまざまな方法でやりこみできる。あるいは料理のレシピなどにこだわることで、攻略を進める人もいるだろう。さまざまな攻略法が存在するわけである。一方で、そんな人々でも苦しむ分野がある。それが睡眠評価(あるいは睡眠リズム評価)だ。


睡眠評価は、週に1度判定される評価のひとつ。月曜日に判定され、睡眠リズムに応じて評価される。ランクとしては、FからSが存在。歴戦の睡眠者ならこのスコアも高い評価が得られると思うことだろう。しかしそうではない、やりこみ勢ほど低い評価を受けがちなのだ。

Redditのr/PokemonSleepでは、「なぜこのスコア(睡眠評価)がFなんだ」というスレッドが立てられ、100以上のコメントつき盛況を博している。ここでは睡眠評価でFをとった、あるいは睡眠評価の評価基準を訝しむ人々が意見を寄せている。目立つのは、“ちゃんと寝たのにFだった”という意見だ。睡眠スコアは毎日100であるがF、1日7時間寝たのにFをとったと悩む人も。一方で、夜更かし癖があり正直にそれを記録しているが、Sをとったという報告も。楽しげに、睡眠リズムに関する難しさを語っている。


なぜこれほど評価が分かれているのか。それは睡眠評価の中に、ミッドスリープタイムという評価軸があるだろう。ミッドスリープタイムとは、「眠りに落ちた時刻」と「朝起きた時刻」の中間の時刻である。ようするに寝た時間と起きた時間の真ん中の時刻が記録されており、その時刻が揃っているかが見られるわけである。


実はこれは、攻略勢ほど苦労しやすい。というのも、たとえば1日2度寝る場合は、両方のミッドスリープタイムが計測され、その時間が横並びになっていない場合は減点対象になる。週のどこかで2度睡眠した場合は、がくっと睡眠スコアが落ちる。睡眠時間の長さも評価対象だが、なによりミッドスリープタイムが重要視される。それゆえに、たとえば攻略のために不自然に長く寝たり、不規則に2度寝たりする“ガチ勢”はなかなか睡眠評価でスコアを上げづらいようである。逆に6時間ほどしか寝ていなくても、ミッドスリープタイムさえ安定していればSをとれることもある。

一方で、睡眠スコアが低かったからといって、報酬面でさほど悩む必要はなさそうだ。同スコアにおける報酬はばんのうアメS。Sランクでもらえるアメは6個と報告されている。評価によってそこからもらえる数は減っていく。ばんのうアメSはあれば嬉しいが、貴重なアイテムではない。とはいえ、熱心に遊んでいるゲームにFランク評価をつけられるのは気持ちよくはない。本作を極めるために、やりこみに加えて、睡眠評価Sを狙ってみるのも面白そうである。

『ポケモンスリープ』は、iOS/Android向けに基本プレイ無料配信中である。





※ The English version of this article is available here