デベロッパーのTeam Reptileは8月18日、アクションゲーム『Bomb Rush Cyberfunk』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switchで、PS4/PS5/Xboxコンソール版も展開予定。日本語表示に対応している。本作はSteamにてプレイヤー数・評価ともに好調なスタートダッシュを見せている。
『Bomb Rush Cyberfunk』は、未来都市New Amsterdamを舞台にするアクションゲームだ。New Amsterdamでは、ブーストパックを装備したグラフィティクルーが複数活動しており、ストリートの支配権をかけてバトルを繰り広げているという。本作の主人公Redは、頭部を切り落とされAIヘッドにすげ替えられたグラフィティアーティスト。RedはBomb Rush CrewのメンバーであるTryceとBelと行動を共にし、“元の頭部”の奪還を目指しつつ、自らの肉体のルーツを探ることになる。
New Amsterdamはグラフィティスポットが点在する5つの地区で構成されている。プレイヤーは各所にグラフィティを描くことで評判を高め、各地区のクルーに存在を誇示し戦いに挑んでいく。ただし街では武装警察が目を光らせており、Redの活動を止めに来ることも。
本作でプレイヤーは、背中のブースターパックとインラインスケート・スケートボード・BMXを組み合わせ、街を縦横無尽に駆け回る。トリックを決めればスコアが上昇しコンボが連鎖、ブーストパワーが得られる。そうして高速で街中を探索して、グラフィティポイントや隠されたアイテムを見つけていくのだ。本作のゲームプレイやアートスタイルは、セガのアクションゲーム『ジェット セット ラジオ』および続編『ジェット セット ラジオ フューチャー』の影響が色濃い。『ジェット セット ラジオ』シリーズに携わった長沼英樹氏が楽曲提供していることもあり、リリース前からファンの注目と期待を集めていた。
『Bomb Rush Cyberfunk』は、ファンの高い期待に応える仕上がりとなったようだ。本作は本稿執筆時点で、Steamにてピーク時最大同時接続プレイヤー数8174人を記録。2700件を超えるSteamユーザーレビューを集め、うち98%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。発売から3日目にしてさっそく高い人気と高評価を得ているわけだ。
そうしたユーザー評価の中では、本作を『ジェット セット ラジオ』シリーズの再来として称賛する声が多数見られる。同シリーズは根強い人気を誇りながらも、長らく新作展開がなかった。その分、独特のコンセプトを受け継いだ『Bomb Rush Cyberfunk』の登場が歓迎されているのだろう。また、本作の操作性やバトル要素など、アクションゲームとしての基本的なクオリティの高さについても評価を受けている。
『ジェット セット ラジオ』および『ジェット セット ラジオ フューチャー』をプレイ済の筆者も実際に本作に触れた。両作のプレイフィールがこだわって再現されている一方、戦闘では攻撃を組み合わせて本格的なコンボが可能であったりと、独自性も打ち出されている印象だ。
なお、ユーザーからはセーブデータが巻き戻るなど不具合があるとの指摘も寄せられている。こちらは開発者により調査中とのこと。一時的な対処法として、本作のクラウドセーブ機能の停止が案内されている。
本作を手がけるTeam Reptileは、オランダに拠点を置くインディースタジオ。これまでに対戦バトルゲーム『Lethal League』シリーズなどを手がけ高い評価を獲得してきた。本作ではまた新たなジャンルにて、高評価作品を送り出したことになる。
『Bomb Rush Cyberfunk』は、PC(Steam)およびNintendo Switch向けに現在配信中。PS4/PS5/Xboxコンソール版も現地時間9月1日に発売予定だという。PS版は日本国内向けストアページが確認できる。