オープンワールドMMOライフシム『Palia』オープンベータテスト開始。遊んだデータは引き継ぎ可能、みんなとやさしいファンタジー生活

 

Singularity 6は8月11日、『Palia』のPC向けオープンベータテストを開始した。公式サイトにてアカウント登録することで、ダウンロードしてプレイ可能だ。


『Palia』は、基本プレイ無料のMMO型オープンワールドライフシムゲームだ。舞台となるのは、かつてエルフやロボットなどさまざまな種族が暮らしていたが、突如誰もいなくなってしまったファンタジー世界Palia。プレイヤーは長き時を経てPaliaに突然現れた人間となり、世界の復興を目指し、自給自足の生活を送る。そして、なぜこの大地に突如誰もいなくなってしまったのかを探るストーリーが描かれるという。

本作ではMMO型ライフシムとして、ひとり、もしくは複数人で自由な生活を営むことができる。伐採や採掘といった採取要素から、料理や釣り、クラフトや家づくりなどライフシム作品の代表的な要素はひと通り盛り込まれている様子だ。またプレイヤーたちが行きかう街にはゴーレムやエルフのNPCも在住しており、交友関係を築くこともできる。武器を手に取り街を出て、オープンワールドとして構築されたマップで狩りや冒険を楽しむことも可能。なお本作は居心地の良さ(cozy)がアピールされており、のんびりと楽しめる点も持ち味だろう。


このたび本作のオープンベータテストが開始されている。公式サイトにてアカウント登録することで誰でも参加可能。フレンドを招待することで、特典を得られる仕組みも用意されているそうだ。なお今後本作プレイテストにおける進行度リセット(progress resets)は予定されていないそうで、正式リリース時にデータの引き継ぎが可能と見られる。

ちなみに本作に向けては8月3日より参加申請が承認されたユーザー向けにクローズドベータテスト(CBT)も実施されていた。YouTubeやTwitch上では国内外の動画投稿者がCBTの様子を投稿しており、新たなオンライン対応ライフシムとして一定の注目を集めていたようだ。


またReddit上には本作コミュニティも開設されており、ベータテスト中の本作についてさまざまな意見が寄せられている。特に、MMOと謳われている一方で現時点ではほかのプレイヤーと遊べる要素が少ない点は、複数のユーザーから課題として指摘されているようだ。ほかのプレイヤーと協力しながらの建築や、トレード機能などの実装を求める声が見られる。

一方でグラフィックをはじめとする本作の雰囲気や、マップの作り込みなどには一定の評価も集まっている。また基本プレイ無料作品ながら購入するとゲームプレイが有利になる要素などがないことも評価されているようだ。本作は昨年2022年1月の時点では、課金要素は装飾アイテムのみに限定し、ゲームプレイに影響するようなアイテムは販売しないとの方針が明かされていた(関連記事)。キャラが成長しやすくなる、友好NPCの親密度をあげるといったアイテムは販売されず、時間をかけてゆっくりと楽しめる作品にしたいとのこと。そうした開発姿勢が垣間見えることに、評価が寄せられているかたちだろう。


本作はベータテスト段階であり、今後も大量のコンテンツ追加が計画されているそうだ。また、本作はこれまでアルファテストおよびCBTを経ており、ユーザーコミュニティからのフィードバックが反映されて開発が進められてきたという。これからも正式リリースに向けて、さらなるブラッシュアップが進められていくことだろう。

Palia』のオープンベータテストはPC向けに配信中。また本作はNintendo Switch向けにも、2023年冬に基本プレイ無料で配信予定となっている。