『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』にて、“凍結肉”を利用してエネルギーなしで動く乗り物が報告され、注目されている。凍った肉の滑りっぷりと「エレベーターの柵」が見せる不思議な物理演算が、ゼロエネルギーの乗り物を実現したようだ。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』ではリンクの新たな能力「ウルトラハンド」によって、さまざまなものをビルド可能。攻略に役立つメカからなんの役にも立たない装置まで、プレイヤーたちが多彩なもの作りに励んでいる(関連記事)。国内外のSNSやコミュニティで、プレイヤーたちはお互いの創造物を共有。海外掲示板Redditにおいては特に「r/HyruleEngineering」などで、ユーザーによる多彩な発明が日夜投じられている。
そんな同コミュニティにて、一風変わった乗り物が報告され、注目を集めている。「高度に進歩した超未来技術のブレイクスルー」と仰々しいタイトルで投じられたスレッドにて紹介されている。
RedditユーザーのSuperruub61氏が報告したのは“エネルギー要らず”の乗り物だ。機体の一部に槍による溜め攻撃を当てることで発進。ゾナウエネルギーを消耗することなくなかなかの速度で進んでいる。電気バッテリーなども装着されておらず、エネルギーなしで動いていることがわかる。
機体の素材はゴーレム製造房・右足の蔵のエレベーターの柵。超軽量、かつふわふわとした不思議な物理演算などが注目されている素材だ(関連記事)。機体の構造としては、水平に置いた柵に、垂直に3つの柵を立て、リンクを三角形状に囲んでいる。リンクが垂直の柵を槍の溜め攻撃で攻撃することで動力を得られる仕組みだ。
そして機体の下部には“凍結肉”が装着されている。本作において凍ったアイテムは基本的に地面を滑りやすくなる。凍結肉は一見乗り物とは無縁そうなアイテムながら、エネルギー要らずの走行を実現する肝となっているわけだ。
スレッド内のユーザーらは、ほんのり野蛮ながら画期的な乗り物に熱い視線を送っている。エネルギー不要という点から「しばき続けることで動く持続可能な乗り物」と評価する声のほか、物理学を無視する不思議な挙動へのツッコミも。また肉が乗り物のパーツとして役立つ点も改めて注目されているようだ。
凍結肉の“滑り”については、ユーザーより発売直後から注目されていた。たとえば盾にスクラビルドすることで盾サーフィン時に軽快な滑走が可能(関連記事)。また乗り物の底に貼り付けることで、陸地を滑りやすくできる点も注目ポイントだった。馬車の車輪と違って方向を問わず滑走できる点も便利だろう。
今回、この性質が応用されて、エネルギーを必要とせずリンクの攻撃のみで動く乗り物が考案されたかたちだ。ちなみに弊誌で検証したところ、同様の構造を木の板などで作っても走るどころか、リンクの攻撃で素材が壊れてしまった。そのため、エネルギーなしで走る凍結肉ビークルは、エレベーターの柵の特性と凍結肉の滑りやすさが合わさって実現しているようだ。新しく発見された素材によって、従来のユーザーの知恵が新たなかたちで活かされた点は興味深い。
本作のもの作りにおけるさまざま要素のなかで、エネルギーなしで動く乗り物もユーザーが研究しているトピックのひとつ(関連記事)。今回は凍結肉を利用したアプローチが報告されたかたちだ。今後も過去のテクニック、新発見のテクニックを問わず、多彩な発明がおこなわれていくことだろう。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はNintendo Switch向けに発売中だ。
※ The English version of this article is available here