基本プレイ無料FPS『Team Fortress 2』大型アプデで人が爆増。同時接続プレイヤー数25万人突破で過去最高記録を更新

 

Valveは7月13日、基本プレイ無料対戦FPS『Team Fortress 2』にて大型アップデート「Summer 2023」を配信開始した。これを受けて、同時接続プレイヤー数が25万人を突破。これは本作の2007年のリリース以降、約16年の歴史のなかで最大となる同時接続者数だ。Summer 2023では、新ゲームモードを含む14種類の新マップやコスメティックアイテムが複数追加。バグ修正なども実施されている。


『Team Fortress 2』はValveが2007年に発売したマルチプレイオンライン対戦FPSだ。初心者から上級者まで楽しめる工夫が凝らされており、9つの特徴的なクラスにより、さまざまなプレイスタイルに対応している。またフラッグ奪取、コントロールポイント、ペイロード、アリーナ、キングオブザヒルなどのゲームモードを収録。さまざまなゲームモードにより高いリプレイ性をもつ本作は、Steamの定番FPSのひとつとして、根強い人気を誇っている。

そんな『Team Fortress 2』に向けて、日本時間7月13日にSummer 2023アップデートを配信開始。新たなゲームモード「Versus Saxton Hale」が実装されたほか、新たにプレイ可能な14種類のマップが追加された。ほか、複数の挑発エモートやコスメティックアイテムが追加されたほか、バグ修正などがなされている。また日本時間9月16日までの期間限定で「サマーイベント」が開催中だ。なお新たに追加されたマップや一部のエモートは、プレイヤーコミュニティが制作したコンテンツとなっている。コミュニティ内で人気が高かったマップが、本作に正式実装されたかたちだ。

これを受けて本作の同時接続プレイヤー数は本稿執筆時点でピーク時25万3997人を記録(SteamDB)。本作の過去の最大同時接続者数記録を約9万人上回る記録を打ち立てた。リリースから約16年が経つ本作ながら、人気は留まるところを知らないようだ。


Summer 2023アップデートで追加されたゲームモード「Versus Saxton Hale」は、ひとりのプレイヤーが「Saxton Hale」となり、ほかプレイヤーがSaxton Haleの撃退を試みるゲームモードだ。Saxton Haleとなるプレイヤーは圧倒的な力でほかプレイヤーを追い詰める楽しみがある一方、それ以外のプレイヤーは協力してSaxton Haleを倒すことを目標とする“協力プレイ”的なゲームスタイルが魅力となっている。

また新たに追加された14種類のマップ:Sharkbay・Rotunda・Phenoix・Cashworks・Venice・Reckover・Sulfur・Hardwood・Pelican Peak・Selbyen・VSH Tiny Rock・VSH Distillery・VSH Skirmish・VSH Nucleusは、いずれもプレイヤーコミュニティにより制作されたマップだ。期間限定イベントでは、プレイヤーコミュニティにより制作された新たな“挑発”エモートなども実装。そのほか複数のバグ修正なども実施されている。詳細は公式パッチノート(英語)にて確認されたい。

Valveは2月10日の段階で『Team fortress 2』のサマーイベント開催を発表しており、そのなかで「Steamワークショップのコンテンツ」を募集していた。プレイヤーコミュニティの独創的なアイデアが詰まったゲームモードやマップなどを、正式なコンテンツとして本実装するという試みだ。今回のアップデートにて、寄せられたユーザー制作コンテンツが実装されたかたち。


『Team Fortress 2』は本アップデート以前より約11万人前後の同時接続プレイヤー数を維持していた人気タイトル。2021年6月にはコミュニティが熱望していた“悪質Bot対策”などが実施(関連記事)。そしてコミュニティコンテンツの正式実装がなされた今回のアップデートを期に、過去最大の同時接続プレイヤー数を更新したわけだ。期間限定となるサマーイベントの開催も、同時接続者数の増加にひと役買っているのだろう。サマーイベントは日本時間9月16日まで開催予定。気になる人は夏の祭典に早めに参加しておくといいだろう。

リリースからまもなく16年を迎える『Team Fortress 2』。プレイヤーコミュニティと密に接し、アップデートにてプレイヤーの声を反映してきた本作の、今後の展開にも注目したい。

『Team Fortress 2』はPC(Steam)向けに基本プレイ無料配信中だ。