神秘の数学ループ脱出ゲーム『W.T.』7月17日早期アクセス配信へ。数に支配された迷宮で謎を解き、“完全”とは何かを問う

 

国内のStab of Bee Projectは6月28日、『W.T.』の早期アクセス配信を7月17日に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。PVなども公開中となっている。

『W.T.』は、数の神秘が支配するというループ回廊をパズルを解いて進む、数学的迷宮脱出パズルアドベンチャーゲームである。本作の舞台は、閉ざされた白い館の中。主人公は、気がつくと白い館にいた人物だ。主人公のいる場所には扉がいくつか存在するものの、唯一開く扉の先はいま主人公が居たのと同じ回廊へと続いている。主人公は、ループする回廊の中に閉じ込められていたのだ。本作で主人公は、数の神秘が支配する館に設置された数学パズルを解いて、出口を目指すことになる。


プレイヤーは回廊内のパズルを解くことで、少しずつループの先へと進んでいく。主人公の囚われている白い廊下には、扉や家具以外にパズルが設置されている。たとえばゲーム序盤においては、何らかの法則が隠された数字のパズルが存在。パズルを解いてから扉の先へ進むと、新たなパズルとともに少しだけ変化した白い廊下が待っている。本作では隠された法則などを見つけ出しパズルを解き、白い館の出口へと迫っていくわけだ。回廊内では、スライドパズル風の簡単なパズルから、謎めいた図形パズルやチェス盤を使った謎など、多彩なパズルが登場。ゲームの進行とともに、パズルの難易度も上昇していく。

また本作では、回廊を進む中でストーリーも展開される。ゲーム序盤においては、R.D.なる人物からW.T.へ宛てた手紙が登場。同じ研究室に所属していたというW.T.とR.D.のストーリーが、回廊の環境の変化や謎の声といった演出もあわせて描かれるようだ。ストアページやPVでは「”完全”は数学を知った者だけが可能とする」とも書かれており、数学や研究者にまつわるストーリーが待ち受けているのかもしれない。


本作を手がけているのは、国内の開発者である原カバン(カバン/Karvan)氏によるStab of Bee Projectだ。過去作としては、障害物を避けながら2つのボールをゴールへ導く『The two met』やパズルゲーム『Supra animus quo』のほか、スマートフォン向けの作品など多数のゲームを公開してきた。

本作においては、2023年3月に体験版が公開されている。体験版には本作の全5章の内、最初の2章までが収録。パズルを解きながら回廊内を進むゲームプレイや、一部ジャンプスケアを含む演出などが確認できる。また本作は早期アクセスでの配信が予定されている。配信開始時点では、全5章中4章までがプレイ可能。プレイヤーにストーリーやパズルを体験してもらい、コミュニティの反応によってゲームの改善に繋げたいと考えているとのこと。約8か月ほどの早期アクセス配信期間が予定されているようだ。

『W.T.』は、PC(Steam)向けに7月17日早期アクセス配信開始予定。体験版は、PC(itch.io/ふりーむ!/フリーゲーム夢現)向けに公開されている。また体験版は、Steamでもリリース予定であるようだ。