コーエーテクモゲームスは6月22日、『ライザのアトリエ３ 〜終わりの錬金術士と秘密の鍵〜』にてアップデートを配信した。同アップデートでは、PS4/PS5/Nintendo Switch版にグラフィック設定が追加。PC（Steam）版を含めて、被写界深度（DOF）の強さを含めたグラフィック設定が変更可能となっている。本作では発売当初、プレイヤーから被写界深度が強すぎるといった声が上 げられていた。今回のオプション追加により、好みのグラフィックでプレイしやすくなったわけだ。
『ライザのアトリエ３ 〜終わりの錬金術士と秘密の鍵〜』は、錬金術士ライザの最後の夏の冒険を描く、「秘密」シリーズの3作目となる錬金術RPGだ。本作の舞台は、前作『ライザのアトリエ２ ～失われた伝承と秘密の妖精～』から約1年後。主人公のライザは王都での冒険を終えた後、故郷のクーケン島へと戻って生活を営んでいた。
そんな夏のある日、クーケン島の近くに謎の群島「カーク群島」が突如出現。ライザたちによる調査の結果、出現した群島がクーケン島へ悪影響を及ぼしている事実が発覚する。また時を同じくして、ライザには錬金術士へ向けた謎の声が時折聞こえるようになっていた。再び集まったライザと仲間たちは、故郷の島を救うべく行動を開始。謎のカギや錬金術の根源をも巡る、壮大な夏の冒険が幕を開ける。
本作の大きな特徴としては、複数のマップがシームレスに繋がったオープンフィールドを採用。大きく4つの地方に分けられたフィールドで、ロードを挟まず自由に採取や探索ができる。調合では、強力な特性「超特性」や、素材を使ってアイテムの効果を変更できる仕組みなども登場。『ライザのアトリエ ～常闇の女王と秘密の隠れ家～』でメインストーリーを手がけた高橋弥七郎氏も再び制作に携わっており、進化したキャラクター表現とともに、フィナーレを迎えるライザの物語が描かれる。
今回のアップデートにおいては、コンソール版に対してDOFの設定を含むグラフィック設定が追加。PC（Steam）版に対しては、DOFの設定項目が拡張された。『ライザのアトリエ３ 〜終わりの錬金術士と秘密の鍵〜』では、2023年3月23日の発売当初に、画面全体へ強めの被写界深度がかけられており、一部のプレイヤーからゲーム中のDOFが強すぎるといった意見があがっていた。個人差はあるものの、強めの被写界深度によって画面が見づらくなってしまっていたのだ。
PC（Steam）版においては、グラフィック設定から被写界深度のオン/オフが切り替え可能であったが、コンソール版ではグラフィックオプションの変更は不可能。人によってはDOFの影響でプレイしづらい状況もあり、DOFに対する改善を求める声がプレイヤーから上がっていたのだろう。コーエーテクモゲームスは事態を受けて、発売翌日の3月24日に対応予定を発表。ゲーム全体の被写界深度の調整と細かな段階でのDOFの調整、コンソール版へのグラフィックオプションの追加などが発表されていた。
発表されていた対応のうち、ゲーム全体の被写界深度の調整については、4月3日配信のアップデートにて全プラットフォーム向けに実施。PC（Steam）版においても、デフォルト設定のDOFオンの状態において、被写界深度が弱めに再調整されていた。今回のアップデートでは、PC版に対するより細かな段階でのDOF調整機能と、コンソール版へのグラフィックオプション追加が実施された。アップデート後、PC（Steam）版においては、DOFの設定項目が従来の2段階から、オフ/Low/Normal/Highの4段階へ増加。遠くまではっきり見えるオフから、発売当初に近い強めの被写界深度が入ったHighまで、被写界深度を4段階から調整できる。
またコンソール版に対しては、グラフィックオプションそのものの新規追加によって、DOFの強さなどが設定できるという。アップデートによって、被写界深度を含めてプレイヤーの好みにあわせてグラフィックが調整可能となったのだ。また6月22日のアップデートでは、追加コンテンツ第6弾として無料DLC追加地方「アスラ・アム・バート辺境地域」が登場。王都辺境の産地と付近の集落が、新しい素材や特性とともに探索可能となっている。アップデート内容としては、そのほか細かな調整もおこなわれているようだ。
『ライザのアトリエ３ 〜終わりの錬金術士と秘密の鍵〜』は、PlayStation 4/PlayStation 5/Nintendo Switch/PC（Steam）向けに、通常価格税込8580円で発売中だ。
