傭兵マルチプレイシューター『Rogue Company』、“Nintendo Switch版のみ”サービス終了へ。技術的な課題を解決できず

 

パブリッシャーのHi-Rez Studiosは4月11日、マルチプレイシューター『Rogue Company』のNintendo Switch版について、今年6月20日をもってサポートを終了すると発表した。なお、PC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S版については、引き続きサービスが提供される。

『Rogue Company』は、Hi-Rez Studios傘下のFirst Watch Gamesが手がけた、基本プレイ無料の三人称視点マルチプレイシューターだ。4対4や6対6などチームベースの各種ゲームモードが用意され、プレイヤーは傭兵組織Rogue Companyのエージェントとして参戦。個性豊かなキャラクターたちから選択し、その固有アビリティや武器などを駆使して戦う。また、本作は全プラットフォーム間でのクロスプレイ・クロスプログレッションに対応している。

本作は、2020年7月に有償の早期アクセス配信が開始され、その後基本プレイ無料化してのオープンベータテストを経て、2022年5月に正式リリース。基本プレイ無料化直後には、販売元Hi-Rez Studiosの『SMITE』や『Paladins』『Realm Royale』といった作品を凌ぐ、1日あたりのプレイヤー数を記録し注目された。その後、「The Walking Dead」や「ランボー」、あるいは著名ゲーム配信者Dr Disrespectとコラボしたコンテンツを提供したり、京都市と連携して制作されたマップ「Palace : Kyoto City Japan」を配信したりなど、数々のアップデートおよびシーズンを重ねて現在に至る。


一方で、本作のNintendo Switch版においては、ゲームプレイ中にフレームレートが極端に低下したり、ゲームがクラッシュしたりなど、パフォーマンス面での問題がプレイヤーから報告されていた。今回の発表にてHi-Rez Studiosは、Nintendo Switch版のパフォーマンスは同スタジオの基準を満たすものではないとし、これまで解決に向け取り組んできたが、技術的な問題によりプレイヤーが求めるサポートを提供できないと判断したとコメント。その結果、サポートの終了を決断したとのこと。

この決定を受けて、ニンテンドーeショップではNintendo Switch版の配信はすでに終了。そして6月20日にサポート終了となり、同バージョンはプレイ不可となる。なおNintendo Switch版のプレイヤーは、Hi-Rezアカウントを通じてのクロスプログレッション機能により、ほかのプラットフォームに移行してプレイを継続可能だ。手続きの詳細については公式FAQを確認してほしい。

今回Hi-Rez Studiosは、Nintendo Switch版のサポートを終了することで、ほかのプラットフォームにおける特定の問題に対して、より良いサポートを提供できるようになるとも述べている。今後は、必要とされるアップデートを柔軟かつ迅速に配信していく計画だそうだ。

『Rogue Company』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに基本プレイ無料にて配信中だ。