都市開発シム『Cities: Skylines』最後の追加コンテンツ配信ロードマップ公開。日本風の鉄道風景用アセットなど多彩なDLC登場へ

 

パブリッシャーのParadox Interactiveは3月15日、都市開発シミュレーションゲーム『Cities: Skylines(シティーズ:スカイライン)』向けDLCの、今後の配信ロードマップを公開した。なお、これらは本作向けの最後の追加コンテンツとなる。

本作は、Colossal Orderが開発した都市開発シム。プレイヤーは新たに誕生した都市の市長となり、都市経済のバランスを考えながら、街を開発・管理し発展させ、市民生活を向上させる。本作では、Mod制作者が手がけたコンテンツクリエイターパックが公式のDLCとして多数リリースされており、今回公開されたロードマップにはその新作も含まれる。

今回発表された追加コンテンツ群は「Cities: Skylines World Tour – The Last Stops」と名付けられ、コンテンツクリエイターパックとラジオ局(楽曲コレクション)のDLCが、海外時間3月22日と5月の2回に分けて配信される。それぞれの価格は未定。

まず、海外時間3月22日に配信されるのは以下のコンテンツだ。

◇コンテンツクリエイターパック
・Shopping Malls
・Africa in Miniature
・Sports Venues

◇ラジオ局
・80’s Movies Tunes
・Pop Punk Radio
・JADIA Radio

「Shopping Malls」は、Mod制作者KingLeno氏が手がけ、4つのショッピングモールを含む60以上のアセットを収録。「Africa in Miniature」は、3DアーティストでもあるSetonji Hotonu氏が制作したアフリカをテーマにしたコンテンツ。28種類の建物が含まれる。そして「Sports Venues」は、BadPeanut氏が制作。6種類の巨大スタジアムを含む、スポーツ関連施設が収録される。



今年5月に配信予定となっているのは以下のコンテンツ。本作のコンテンツクリエイターパック「Modern Japan」を手がけた実績をもつ、日本のMod制作者・神乃木リュウイチ氏の作品もラインナップされている。

◇コンテンツクリエイターパック
・Industrial Evolution
・Railroads of Japan
・Brooklyn and Queens

◇ラジオ局
・Piano Tunes
・90’s Pop

「Industrial Evolution」は、Mod制作者のSamantha Woods氏が開発。レンガ造りから近代的な建築まで、さまざまな時代のビルが収録される。「Railroads of Japan」は、上述した神乃木リュウイチ氏の手によるもので、日本風の鉄道車両や駅、バスなどのアセットを収録。鉄道のある風景を作るために利用できるそうだ。そして「Brooklyn and Queens」は、アメリカ・ブルックリン区およびクイーンズ区の住宅地をモチーフにProsper氏が制作。戦前・戦後・現代の3つの時代の建築様式を網羅しているとのこと。

なお海外時間3月22日には、無料アップデート「Hubs and Transport」も配信予定となっている。本作の輸送システムを拡張する内容となり、ゲーム本編およびDLCの「After Dark」「Snowfall」「Natural Disasters」「Mass Transit」がアップデート対象。たとえば「After Dark」には黒いタクシーが、「Mass Transit」には4種類のフェリーが追加される。

そして本稿冒頭でも触れたように、今回発表されたコンテンツクリエイターパックおよびラジオ局が、本作向けの最後の追加コンテンツとなる。Paradox InteractiveとColossal Orderは先日、シリーズ新作『Cities: Skylines II』を発表しており、今後はそちらの開発に本格移行するそうだ。ただし、本作への基本的なサポートは年内を通じて提供される。

『Cities: Skylines(シティーズ:スカイライン)』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PS4/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中。そして『Cities: Skylines II』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに2023年内にリリース予定だ。