新作ゲーム『Wanted: Dead』Steamストアページにて「購入ボタンがふたつに分裂」現象が報告される。“ハズレ”を引くとクラッシュ頻発か

 

パブリッシャーの110 Industriesは2月14日、『Wanted: Dead』をPC(Steam/Epic Gamesストア)/Xbox Series X|Sおよび海外PS5向けにリリースした。発売直後のSteamストアページでは、本作の購入ボタンがふたつ存在するとのユーザー報告がなされていた。なお、現在は問題は修正済みと見られる。


『Wanted: Dead』はTPSアクションゲームだ。本作はレトロフューチャー的発展を遂げた架空の香港を舞台として、香港警察特殊部隊に所属する主人公ハンナ・ストーンの戦いが描かれる。ハンナは刀と銃を武器に傭兵、ギャング、民間軍事会社などと対峙。アサルトライフルやマシンガンなどの銃器のほか、刀で敵を切り刻むのもお手の物。同作を手がけるのは、国内開発元のソレイユ。テクモのTeam NINJA出身スタッフが設立した会社だ。

しかし、本作発売直後には、「Steamストアページに購入ボタンがふたつある」「片方を購入したばあい、不具合で頻繁にゲームがクラッシュする」といったトラブルが発生していたようだ。SNS上でユーザーらが報告している。

ユーザーによる報告のスクリーンショットを見ると、たしかに「購入する」ボタンが上下に並んでいる様子がわかる。それもエディション違いが並んでいるわけではなく、まったく同じ『Wanted: Dead』が別々のボタンで提供されている様子だ。こうした報告はアメリカや日本含む複数の地域のユーザーから報告されている。地域によってはボタンふたつに差異が生じているところもあるようで、インドルピーでは1299ルピー/2400ルピーと、上下で価格が大きく違うと報告しているユーザーも見られる。

さらには、このふたつのボタンどちらから本作を購入するかによって、ゲームの挙動に違いがあると示唆する報告もあがっている。具体的には、下のボタンの『Wanted: Dead』を購入したとするユーザーらが、「クラッシュが異常に頻発する」とTwitterや本作Steamユーザーレビューにて報告している。原因は不明なものの「開発元が正しいゲームバージョンと、間違えたゲームバージョンを同時に公開してしまった」などの手違いが考えられるだろう。いわば、購入ボタンがアタリとハズレのふたつに分裂してしまったかたちだ。

なお、本稿執筆時点にて、この現象についての販売元・開発元からの公式発表は見られないようだ。また、Steamストアページでは購入ボタンはひとつのみとなっており、ボタン分裂問題は対処されたと見られる。本作のSteamユーザーレビューは現在139件のうち好評率が47%に留まる「賛否両論」ステータスとなっており、頻繁なクラッシュを指摘する声も散見される。こうした意見は、「下の方」を買ってしまったユーザーによるものかもしれない。同様の現象に見舞われている方は、どちらを買ったか振り返りつつ対応するとよいだろう。

『Wanted: Dead』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/Xbox Series X|Sおよび海外PS5向けに発売中だ。