『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』12月24日に配信規制が解禁へ。エンディングまでのプレイ動画公開が可能になる

 

スパイク・チュンソフトは12月15日、『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』のプレイ動画の配信規制を解禁すると発表した。個人の非営利利用を対象として12月24日に解禁され、以降はエンディングまでの公開が可能になるという。


『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』は、2010年にPSP向けとして発売された、ハイスピード推理アクションゲーム。小高和剛氏が手がける、『ダンガンロンパ』シリーズの第1作目である。本作の舞台は、あらゆる分野から超一流の高校生ばかりを集め、未来の希望を育てるべく設立された私立希望ヶ峰学園だ。主人公の苗木誠を含めた超高校級の生徒15人は、学園生活が始まるかと思われた矢先に、学園へ閉じ込められてしまう。さらに生徒たちが混乱する中、学園長を自称するマスコット「モノクマ」が登場。生徒たちに、「学園から卒業したければ、仲間を殺さなくてはならない」というルールを告げる。謎めいた状況の中、生徒たちのコロシアイが幕を開ける。『ダンガンロンパ』シリーズとしてはTVアニメが放送されていたほか、2021年10月時点でシリーズの全世界累出荷数が500万本を突破していることも特徴だろう。


そんな『ダンガンロンパ』シリーズの1作目『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』が、12月24日からエンディングまでのプレイ動画の配信が可能となるわけだ。個人の非営利利用を対象とした、配信規制の撤廃となる。プレスリリースによると本作のプレイ動画配信は、謎解きゲームの性質からネタバレを防ぐために、配信可能な範囲が第1章までに限定されていたのだという。しかし発売から13年を迎える中で、『ダンガンロンパ』シリーズをもっと多くの人に知ってもらうため。またゲームから得られる衝撃や驚愕をもっと多くの人に感じてもらうために、今回配信規制が撤廃されることとなったそうだ。なお、シリーズ2作目『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』および3作目『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』については今までと変わりなく、第1章までのみのプレイ動画配信が可能となっている。

『ダンガンロンパ』シリーズに限らず、商業のノベル/ADVゲームでは、ストーリーが主体となるゲームプレイの性質からか、ガイドラインでゲームの実況配信に制限がかけられているケースが多い。最近のタイトルでは、2021年8月発売の『月姫 -A piece of blue glass moon-』はごく一部を除いてほぼ全編のプレイ動画・生放送の公開が禁止。コンソール版が2022年12月に発売された『魔法使いの夜』では、本編中盤となる6章以降のゲームプレイ動画の投稿が禁止。2022年7月に発売された『ANONYMOUS;CODE』では投稿がYouTube限定となっており、体験版範囲外(CHAPTER2以降)の実況配信および動画投稿が禁止されている。

そうした中スパイク・チュンソフトは、ADVゲームであっても基本的に実況配信を許可している。2022年6月に発売された『AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』においても、発売直後こそ公開可能範囲が限られていたものの、7月16日に制限が解除された。今回の『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』のプレイ動画解禁についても、背景にはそうした同社の方針があるのだろう。

ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』は、PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch/PC(Steam)/iOS/Androidなどに向けて配信中。12月24日より、『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』のエンディングまでのプレイ動画公開が可能となる。