『スプラトゥーン3』緊急アプデVer.1.2.1本日配信。 ふたつの“ルール破壊系不具合”に緊急対応


任天堂は10月28日、『スプラトゥーン3』更新データVer.1.2.1を本日15時に配信すると発表した。先日のVer.1.2.0アップデート直後からゲームルールそのものを壊しかねない不具合が発生しており、緊急対応されるかたち。アップデート内容は以下のとおり:

・ガチホコバトルで、ガチホコをカンモンに設置したとき、ほかのプレイヤーから見ると、設置したプレイヤーが静止し続けているように見える問題を修正しました。
・ガチホコバトルで、ガチホコをゴールまで進めていないにもかかわらず、カウントが1まで進んでしまう問題を修正しました。
・ジェットパックやショクワンダーを使用している状態でインクレールに入ると、味方が自分に向かってスーパージャンプするときの着地点が、スペシャルを使用した場所ではなく、インクレールの始点になってしまう問題を修正しました。


まず上ふたつの修正については、先日弊誌でも報じたバンカラマッチのガチホコバトルにおける不具合対応だろう。ガチホコバトルでは、敵ゴールとステージ中央の中間に、カンモンが存在。ゴールの前にカンモンにガチホコを置く必要があるが、カンモン付近にガチホコが存在するとき、ある条件下でカウントが1になるというもの(関連記事)。ガチホコバトルのルールそのものを壊しかねない不具合であり、任天堂はすぐにバンカラマッチのローテーションからガチホコバトルを削除していた。この問題に修正が入ったようだ。

※ ガチホコ不具合の映像


あわせて修正されたインクレールの不具合についても、ルールを破壊しかねないバグだったようだ。スペシャルであるジェットパックやショクワンダーを使用した際には、一時的にフィールドを自由に移動することができ、スペシャル終了後に発動した場所に戻る仕様。スペシャル使用のプレイヤーにスーパージャンプをしても、“発動した場所”に辿り着くのが正しい仕様だ。

しかしジェットパックやショクワンダーを使用中にインクレールに入ると、仲間がそのインクレール地点にスーパージャンプできるという不具合が発生していた。これで何ができるかというと、ジェットパックやショクワンダーで敵陣に侵入しインクレールに入ることで、仲間たちが続々と裏取りできるという仕様になっていた。あくまで、インクレールの始点が敵陣深めのマップでなければあまり効果はない。しかしながら、これほどお手軽に裏取りできれば、ガチアサリを含めさまざまなバトルの設計が崩壊しかねない。さっそく修正が入ったわけだ。

※ インクレール不具合の映像


『スプラトゥーン3』においては、発売時から大量の不具合が報告されている。アップデートにより都度対応されているものの、アップデートによって新たな不具合が生み出されている状態だ。『スプラトゥーン3』は破竹の勢いで売れており、プレイヤー数も多いので不具合が発見されやすい環境である。運営型の人気ゲームの宿命ともいえる。しかしながら、ユーザーとしては不具合が次々発見されると不安になるのも事実。開発チームの頑張りを見守りたいところである。

『スプラトゥーン3』は、Nintendo Switch向けに発売中だ。