Riot Games、Wargaming Sydneyを買収。オンライン技術に強みをもつスタジオ

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Riot Gamesは10月18日、Wargaming傘下にあるスタジオWargaming Sydneyを買収したと発表した。社名はRiot Sydneyに変更されるという。

Wargaming Sydneyは、オーストラリアに拠点を構えるゲームスタジオだ。もともとはBigWorldとして2002年に創設され、大規模オンラインゲーム向けのミドルウェア開発などに強みをもつ。2012年に買収されてからは、親会社であるWargaming タイトル『World of Tanks』『World of Warships』への技術提供のほか、Wargaming Sydneyが手がけたゲームエンジンBigWorld Technologyは世界屈指のオンラインゲーム向けゲームエンジンとしてさまざまなタイトルに採用されている。Wargaming タイトルのほか、かつてガンホーから展開されていた『北斗の拳 ONLINE』や『グランディア オンライン』にも採用されていた。

同社がWargamingに買収されてから10年が経とうとするなか、今度はRiot Gamesに買収されるようだ。この買収によってRiot Gamesの技術チームの層が厚くなるとのこと。なおゲームエンジンBigWorld Technologyの所有権は引き続きWargaming傘下にあるといい、今後も同社の製品に利用されるとのこと。責任者のコメントは以下のとおり:

Riot Games共同創業者 ゲーム部門プレジデント Marc Merrill コメント
「才能豊かな開発者たちやチームをRiotに迎えられることを本当に嬉しく思います。過去にRiotは、このシドニーチームのメンバーと仕事をしたことがあるのですが、一緒に働いたRioterたちは、彼らが何年もかけて築き上げた技術、そして何より、その技術を手掛けてきたメンバーたちに、強い信頼を寄せています。Naresh Hiraniそしてこのスタジオの開発チームが持つ長年の経験は、プレイヤーの皆さんに価値あるものをお届けしていく上で、Riotには欠かせないものです。彼らと協力して仕事をするのが今から本当に楽しみです」

Riot Sydney 開発部門代表、Naresh Hirani コメント
「Wargamingの一員として過ごした10年間は、私たちにとって素晴らしい旅路であり、この経験はスタジオの成長と発展に大きく貢献しました。Riotの皆さんと仕事をした際、企業文化とメンバーの価値観がマッチしていることに、とても感銘を受けました。私たちが築いてきた国際的な開発技術をRiotのチームで活かせることをとても楽しみにしています。これは私個人としてだけでなく、チームのメンバー全員が、Riotの一員としてプレイヤーの皆さんに素晴らしい体験をお届けしていけることを嬉しく思っています」

Wargamingは世界各地にスタジオを構えており、これまでにも閉鎖や売却されたケースはある。たとえばWargaming Copenhagenは2020年にRovio Entertainmentへと売却されている。とはいえ、Wargaming傘下のスタジオがRiot傘下に入るというのはインパクトあるニュース。Riot Gamesの勢いを感じさせるだろう。

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