VRヘッドセット「Meta Quest Pro」発表、10月発売へ。Quest 2と一線を画すハイエンドモデルに

 

Meta(旧Facebook社)は10月12日、Meta Connect 2022 にてVRヘッドセット「Meta Quest Pro」を発表した。米国時間10月25日に出荷開始され、価格は税込22万6800円となる。


「Meta Quest Pro」(以下、Quest Pro)は、PCを必要とせずスタンドアローンで利用できるオールインワン型VRヘッドセットだ。Metaによれば、本製品は初のハイエンドモデルとされており、従来の「Meta Quest」シリーズとは一線を画すデバイスとなるようだ。日本を含む22か国に向けて10月25日に出荷開始予定で、価格は22万6800円となる。

Quest Proでは従来のフレネルレンズではなく新たにパンケーキレンズが採用され、Quest 2と比べて光学モジュール部分の奥行きが40%以上削減されているとのこと。デバイスのサイズとしては、ストラップをもっとも短く調整した場合、長さ265㎜×高さ127㎜×幅196㎜のサイズとなる。重量は722gで、装着時のバランスも人間工学に基づいて設計されているとのことだ。


搭載された液晶ディスプレイは、片目あたり解像度1800×1920。Quest 2と比べて、1インチ当たりのピクセル数(画素密度)は37%向上しているという。リフレッシュレートは最大90Hzに対応し、視野は水平106度、垂直96度となる。新たに500以上のLEDを個別に制御するローカルディミング(調光)技術なども採用。色域も1.3倍に広くなるなど、表現力が大幅に強化されているようだ。

ストレージは256GB、RAMは12GBが搭載される。またSoCにはQualcomm Snapdragon XR2+プロセッサが搭載。Quest 2よりもパフォーマンスが大幅に向上しているとのことだ。バッテリーの持続時間はコンテンツの種類にもよるものの、1~2時間とされている。

製品には新型コントローラーのMeta Quest Touch Proが同梱。360度をカバーするセルフトラッキングコントローラーとなり、細やかな操作が可能とのこと。振動機能であるTruTouchハプティックフィードバックとあわせて、VR内での直感的な操作をもたらしてくれるそうだ。

そのほかQuest Proには、VR内のアバターに自然な表情をもたらす表情トラッキング技術なども採用。また、Quest 2のアプリとの後方互換性も備えているとのことである。


「Meta Quest Pro」は10月25日に出荷開始予定。公式サイトでは予約注文が開始されている。Metaはそのほかにも、『マーベルアイアンマン VR』のMeta Quest版や『Among Us VR』の発売日などさまざまな新情報を公開。CamouflajやArmature Studio、Twisted Pixelといったスタジオを買収することも明かしている。興味がある方はMeta Connect 2022を見てみるといいだろう。