国産和風カラクリバトルRPG『カラクリエイト』Steamで配信開始。魂や属性を組み合わせて作る、カラクリとの旅と戦い


LOGARI_gamesは9月30日、『カラクリエイト』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。価格は税込1300円で、日本語および英語字幕に対応。Steamではデモ版も配信中となっている。

『カラクリエイト』は、カラクリたちを集めて戦う、マシンクラフトRPGである。本作の舞台は、魂を宿すキカイが存在する世界だ。約300年前、蒸気エレキテル機関によって動くキカイが発明された。キカイは人間社会へ大きく広まるが、やがてキカイが独りでに動き出し、動物のように振る舞う事件が発生してしまう。研究の結果、キカイにはたましいが宿っていると発覚。ゼンマイ・ヒラガの発明した魂魄ドライバーによって、キカイが人間に懐くようになり、一般に技術が浸透していったそうだ。

本作の主人公は、祖父への憧れから海外留学を志す若者である。サヌキの町に住んでいた主人公は、ある日機械協会がカラクリ留学生を募集していると聞き、旅へ出発。機械協会の試験に合格するため、カラクリたちと共に和風の世界で冒険を繰り広げていく。


主人公はカラクリに指示を出し、ノラメカ(野良のカラクリ)やカラクリを操るマスターたちと戦う。バトルでは、プレイヤーはターンごとにカラクリの使うスキルを選択。最大2体のカラクリへ同時に指示を出し、相手のカラクリをすべて倒すと、勝利となる。カラクリたちには、属性やスキルといった要素が用意されており、属性間には相性が存在する。また本作のバトルでは、ターンごとにエネルギーが蓄積していく。スキルにはそれぞれ消費エネルギーが設定されているため、エネルギーが足りずにスキルが使えないといった状況も発生。カラクリとスキルの属性相性やエネルギーが、バトルでは重要になりそうだ。


本作において、新しいカラクリはクラフトによって入手する。カラクリたちは、魂/属性/骨格の3要素によって成り立っており、3要素の選択によってクラフトをおこなう。たとえば獣の魂に炎のちから、2号骨格を組み合わせると炎属性のキツネ型カラクリ「キツネビート」。魚の魂に水のちから、3号骨格を選ぶと水属性の魚型カラクリ「テッポウオ」が作成できる。キツネビートのレシピから骨格だけを変更すると、別のカラクリが登場するなど、3種類の組み合わせによって異なるカラクリがクラフト可能。ゲーム内のカラクリ図鑑によれば、本作には150種類ほどのカラクリが登場するようだ。クラフトに必要な属性と魂はノラメカとのバトル、骨格はショップでの購入などで入手できる。

そのほかカラクリたちにはHPに相当する装甲や、何らかの要素に関わる出力といったステータスが存在している。本作では、装甲を強化する増加タンクや、出力を増す強化バネといったアイテムを使用すると、カラクリたちの強化が可能。強化アイテムはショップにて販売されている。バトルを繰り返すことで新しいカラクリを増やしたり、カラクリの強化をしたり、主人公のカラクリパーティーを増強していくのだろう。序盤をプレイした限りでは、若干説明不足な部分があるなど荒削りな印象も。一方で、多数の個性的なカラクリが存在し、探索していると謎の組織ハイカラ団と出会うなど、冒険の先が気になる要素も存在していた。

本作を開発しているのは、国内の開発者ろがり氏によるLOGARI_gamesである。ゲーム内のクレジットによれば、ろがり氏がメインプログラマー、Kumano Yataro氏がキャラクターデザインおよびメインドッター、ほげほげ仙人氏がストイーリーおよびデータ設計を担当。3名により開発が進められてきたようだ。

『カラクリエイト』は、PC(Steam)向けに税込1300円で配信中。Steamのストアページでは、本作の最序盤がプレイできるデモ版も配信中となっている。


なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。