『Dead by Daylight』一撃必殺システム「フィニッシュ・モリ」発表。あわせて生存者がパークなしで自力回復可能な仕様に


Behaviour Interactiveは9月23日、『Dead by Daylight』の新システム「フィニッシュ・モリ」を発表した。アドオンを装備することなく、条件を満たすことで発動可能となる、殺人鬼の新たな一撃必殺システムとなっている。次回6.3.0 パブリックテストビルド(以下、PTB)にてフィニッシュ・モリの早期バージョンのテストをおこなう予定だ。

本作の魅力的なシステムのひとつに、メメント・モリが挙げられる。特定のアドオンやパークを装備した状態でマッチをおこない、条件を満たすことで発動できる、殺人鬼の特殊な生存者の殺害手段である。殺人鬼の性格や人格が色濃く出る演出であり、コラボ参戦している殺人鬼は忠実な原作再現がされていることも多い。

しかしメメント・モリはいつでも気軽に使用できるわけではなく、発動条件を満たす手間からも、実際に使われる機会は少ない。また、マッチを優位に進めるために、生存者の人数を減らす目的で使われることも珍しくないのが実情だ。よって、生存者からはメメント・モリというシステムそのものに、良くない評判が積み重なる結果となっていたようだ。

新システムのフィニッシュ・モリは、従来のメメント・モリとは異なる形で、殺人鬼と生存者のせめぎあいを盛り上げる新しい要素となる。まず、自分以外に生存者が自力で立っていない場合、”最後の生存者”という状態になる。この自力で立っていないというのは、死亡・瀕死・フックに吊られている・脱出済みが該当する。ほかの生存者が救助されたり、誰かが瀕死から回復して、最後の生存者の条件を満たさなくなった時点で、この効果は解除される。

最後の生存者となった生存者と、それを追う殺人鬼は感覚が研ぎ澄まされ、両者とも視野角が広がる。そして最後の生存者が瀕死になると、即座にフィニッシュ・モリが発動する。フィニッシュ・モリが発動すると、殺人鬼と最後の生存者は障害物のない決まった場所へと移動し、メメント・モリのアニメーションが開始されるのだ。フックに吊られていたり、瀕死のままになっているなど、最後の生存者以外に生存者が残っている場合、フィニッシュ・モリの発動と同時にエンティティによって即座に処刑される。以上がフィニッシュ・モリの概要だ。

フィニッシュ・モリの発動にオファリングやアドオンなどは不要で、儀式の基本システムとして実装されるとのこと。なお、メメント・モリのオファリングは使用せずとも、フィニッシュ・モリが発動した際に自動的に消費される仕様に変わる。それに合わせてメメント・モリのオファリング各種は、フィニッシュ・モリを発動できた際に、殺傷した生存者の人数に応じて追加BPを得られる効果に変更される。いま所持しているオファリングが無駄になるということはない。

また、フィニッシュ・モリの登場によって、生存者を瀕死にして放置する、いわゆる”這いずり放置”戦法がより強力になると説明。そうならないために、生存者側にも新たな仕様変更が入る。具体的には、生存者は瀕死状態のまま45秒放置されていた場合、自力で負傷状態に回復できるようになる。「不滅」のような特定パークの効果を、生存者は基本能力として使えるようになるのだ。

その変更にともなって、一部のパーク効果にも変更が入る。生存者パークの「不滅」は、瀕死状態から自力で回復できる効果が削除され、瀕死状態での回復速度上昇効果が最大で25%から100%に変更される。この効果は、瀕死状態から自力で回復できるようになる時間にも影響を与える。ほかにも「ソウルガード」「弱音はナシだ」「恵み:指数関数」といったパークは、瀕死状態から自力で回復できる効果が削除される。

殺人鬼パークの「怨恨」は、すべての発電機が修理完了後、オブセッションをメメント・モリできる効果が削除。代わりにすべての発電機が修理完了後、オブセッションのオーラが5秒間表示される効果が追加される。また、「呪術:貪られる希望」も5トークン取得後、生存者をメメント・モリできる効果が削除。代わりに5トークン取得後には、フックに吊るした生存者が即死する効果に変わる。オファリングを持ち込まずともフィニッシュ・モリを使える代わりに、メメント・モリが可能になる既存のパーク効果は一律で廃止となるようだ。

注意したいのは、これらの新要素は早期プレビューとして、今回のPTBでテストされるという点だ。つまり、6.3.0のアップデートではまだ実装されない要素となる。まずはテストとして触れてもらった上で、ユーザーからの意見を求める形となるようだ。テスト段階ということは、本実装にともない仕様変更が入る可能性もあるだろう。

『Dead by Daylight』の6.3.0 パブリックテストビルド(PTB)は、来週開始予定。PC(Steam)版のプレイヤーのみアクセスすることができる。フィニッシュ・モリおよび瀕死放置防止システムについての全文は、こちらからチェックすることができる。