ビール醸造職人シム『Brewmaster: Beer Brewing Simulator』9月29日発売へ。醸造、ネーミング、パッケージング、ラベリングまでリアルなオリジナルビール開発


パブリッシャーのFireshine Gamesは8月27日、『Brewmaster: Beer Brewing Simulator』を9月29日に発売すると発表した。対応プラットフォームは、PC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox series X|S/Nintendo Switch。

『Brewmaster: Beer Brewing Simulator』は、ビール醸造シミュレーションゲームだ。プレイヤーは醸造所のオーナーとなって、オリジナルビールを開発・醸造していく。顧客からの注文を受けたり、完成したビールをビールフェスティバルに出品して知名度を上げていくと、醸造所の新たな設備やアップグレードが手に入るようだ。そしてより洗練されたビールを醸造し、最高のビール職人を目指していく。キャリアを一からスタートさせるブルーマスターモードと、初めから原材料や設備がすべてアンロックされたクリエイティブモードが実装されている。


ビールづくりに関して、プレイヤーはウィートエール・ブロンドエール・スタウト・IPAなど様々な種類を醸造可能だ。原材料を発酵させる段階では、麦芽をつぶし、ホップを煮沸し、酵母を投入するなど、非常に細かいステップを体験できるとのこと。実際の醸造化学や発酵プロセスに基づいてビールづくりは進行していくものの、複雑な計算などはすべてゲームがおこなってくれるため、プレイヤーは専門的な知識がなくても醸造の楽しい部分だけを味わうことができるようだ。 なおPC(Steam)版では、Steamワークショップを通じて作成したレシピを他プレイヤーと共有することも可能だ。


ビールが完成すると、次はブランディングの過程へと移行する。プレイヤーはビールに貼られるラベルデザインや銘柄を設定することができ、味だけではなく外観にもオリジナリティを出すことが可能とのこと。公開されたトレイラーにおいても、ラベル上のロゴマークの位置や大きさ、枠線の太さなど詳細に調整している様子が確認できる。


ビールフェスティバルに出品したビールが優れたものと評価されると、知名度が上がり新たな注文が増えていくとのこと。また、ほかの醸造所に開発したビールの大量生産を依頼しネットワークを広げることによって、より大口の注文への対応が可能になったり、高難易度のレシピの作成が可能になるとようだ。

なお、醸造所の内部の装飾もカスタマイズが可能だ。フェスティバルへの出品や注文を通じて獲得できるビールトークンを使用して、醸造設備をアップグレードしたり空いたスペースに家具やトロフィーを飾ることもできるようだ。


本作の開発元であるAuroch Digitalは、過去に宇宙開発戦略シミュレーション『Mars Horizon』やターン制ストラテジーゲーム『Achtung! Cthulhu Tactics』などを手がけている。『Brewmaster: Beer Brewing Simulator』では過去作から世界観が大きく異なるが、一定の評価を受けるストラテジー要素の開発ノウハウが、醸造所の経営という面に活かされていることを期待したい。

また、8月5日には別の開発元Star Driftersによる同ジャンルのゲーム『Brewpub Simulator』が、パブリッシャーのMovie Gamesから発表されている(関連記事)。同作は、ビールの醸造シムにパブの運営シミュレーション要素が盛り込まれた作品。ニッチなジャンルの作品ふたつが、奇しくも同時期に存在感を放っているわけだ。

『Brewmaster: Beer Brewing Simulator』は9月29日発売予定。対応プラットフォームは、PC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox series X|S/Nintendo Switch。