『マインクラフト』にて、「ワールド内の全ブロックを破壊する」という恐るべきチャレンジが実施されていたようだ。4年以上もの期間をかけ、数千万ものブロックを破壊し続けてきた執念の挑戦が、終わりに近づいている様子。
『マインクラフト』は、人気のクラフトサンドボックスゲーム。プレイヤーは世界を探索し、素材を収集し、道具を作って行動の幅を広げていく。世界はさまざまな種類のブロックで構築されており、オノやつるはし、TNT爆薬などを用いて破壊可能。破壊後のブロックは基本的に素材として入手することができる。そして本作のワールドは地上だけでなく、地下にも大スケールで広がっている。プラットフォームによってワールドの広さに違いがあるものの、多くのプレイヤーの創造力をしっかり受け止める、広大な世界が広がっているわけだ。
そんな広大な『マインクラフト』世界のブロックを、爆薬を用いず手作業ですべて破壊するという途方もない挑戦が実施されているようだ。チャレンジの様子はMinthicalというYouTubeチャンネルで公開されており、この投稿者こそが挑戦者と見られる。長時間配信を数年間にもわたり重ねて続けられてきたチャレンジは、いよいよ大詰めを迎えつつある。
長きにわたるブロック破壊を重ね、8月13日時点での投稿者のワールドは、海に隣接したブロック以外がすっぽりとくり抜かれている。地の底には無数の松明が並べられ、敵が出現しないように配慮されているようだ。シュルカーボックス(Shulker box)に破壊したブロックを詰め込み、インベントリが満杯になったところで空中を飛んで収納エリアに戻る、というサイクルを繰り返してきたようだ。
【UPDATE 2022/8/16 21:38】
モードに関する記述を修正
投稿者によると、このチャレンジはPS4版のLegacy Console Editionにて実施。ワールド面積は864×864ブロックで設定されているとのことだ。マップのもっとも外側のブロックは干渉できないため、実質利用できる面積は862×862ブロックとなる。『マインクラフト』のLegacy Console Editionでは、もっともワールド規模が小さい設定となるものの、ワールド内に含まれるブロック数は約4700万個にも及ぶという。
動画説明欄によれば、このチャレンジは2017年の冬ごろから始まったという。そして、これまでに破壊してきたブロック数は約4300万個にも上るそうだ。今までに推定6000本のつるはし、1000本のシャベルを費やしてきたという。なお、投稿者はプレイ時に耐久力の高いダイヤモンドの道具を使用している。破壊してきたブロック個数と消費した道具数がかけ離れているのはそのためだろう。
Minthicalの投稿者は上の動画にて、このような過酷なチャレンジをおこなう理由を説明している。まず投稿者には、別のYouTubeチャンネルが成し遂げられていない「ブロック全破壊チャレンジ」を、代わりに完遂したいという想いがあるそうだ。別のYouTubeチャンネルSwordking090では、「Operation Bedrock」としてMinthicalと同様のチャレンジが実施されていたとのこと。こちらの企画は2012年からスタートし、現在291本の動画が投稿されているものの、昨年4月を境に新作は投稿されていないようだ。
またMinthicalの投稿者は、チャレンジの進行そのものが動機になっているとも語っている。掘り進めたあとの、整然とした様を見るのが大きなモチベーションなのだという。さらに、その様子を動画として投稿し、寄せられたコメントを見るのも同等のやる気を生み出してくれるとのこと。
なお、Minthicalのチャレンジは順調にいけば2022年9月に達成される見込みとのこと。残りのブロックが平らげられる日もそう遠くなさそうだ。終了後はさらに、ネザー(The Nether)およびエンド(The End)のブロックも破壊しつくす予定だという。Minthcalのチャレンジは徹底的にマインクラフト世界を破壊しつくすまで終わらないようである。