美麗次世代機ゲーム『Senua’s Saga: Hellblade II』では鳥のフンまで正確無比に描かれる。最新映像で明かされたうんち散布ツールの存在

 

マイクロソフト傘下のデベロッパーNinja Theoryは7月30日、『Senua’s Saga: Hellblade II』の開発中映像を公開した。リアルな映像表現などが注目されている本作。最新映像では、“鳥のフン”に対する並々ならぬこだわりが明かされている。

『Senua’s Saga: Hellblade II』は、『Hellblade: Senua’s Sacrifice』の続編となるタイトルだ。前作は、ヴァイキング時代を生きるケルト族の女戦士「セヌア」を主人公とするアクション・アドベンチャーゲームであった。同作にてセヌアは、死んだ恋人の魂を救うため冥府ヘルへと向かう旅をおこない、さまざまな敵と戦う。セヌアが抱える精神疾患が大きなテーマに据えられており、道中では幻覚や幻聴に悩まされる様子も描写される。そうしたセヌアの人物像の細やかな作り込みや、美しいグラフィックにより、前作はユーザーから高い評価を得ている。

そしてその続編となる『Senua’s Saga: Hellblade II』では、描画などのリアルな作りこみがさらに追及されているそうだ。先日Ninja Theoryが公開した映像では、自然の描写における並々ならぬこだわりが明かされた。

公開された映像では、切り立った崖の上に無数の海鳥がたむろしている様子が描かれている。実写と見まがうほどリアルな光景だが、直後にこれがCGであることを示す開発ツールのアイコンが表示される。そのアイコンというのが、大砲と共に描かれた“うんち”のマーク。実は今回明かされた開発中映像は、リアルな海鳥のフン描写を可能にする開発ツールの紹介映像なのである。

映像からは、険しい崖のあちらこちらが鳥のフンで白く染められていく様子が確認できる。また映像を見るに、この開発ツールでは、複数のパターンから適切なフンの散布を調整できるようだ。もちろんそれらのパターンは出鱈目なものではなく、ツールによる緻密な計算のもとで算出されているのだろう。

「うんち散布ツール」を紹介したツイート本文によると、開発チームは参考資料を用いて、リアルな描写を高いレベルで実現することを重視しているそうだ。そして今回公開された正確な鳥のフン描写も、その一環なのだという。言うまでもないが、『Senua’s Saga: Hellblade II』では鳥のフン以外のグラフィックの作りこみにも大きく期待できそうだ。


また前作のストーリーでは北欧神話をもとにした物語が展開。セヌアの知覚する幻覚も相まって、時に恐ろしく、時に幻想的なグラフィックも特徴となっていた。続編となる『Senua’s Saga: Hellblade II』においても、巨人が登場することは明かされている。リアルな描写で裏付けられた、圧巻の映像表現にも注目したい。

『Senua’s Saga: Hellblade II』はXbox Series X/PC向けに発売予定だ。