『リングフィット アドベンチャー』で見事ダイエットに成功したプレイヤーが話題となっている。Twitterユーザーの潤氏は6月27日、『リングフィット アドベンチャー』を1年間継続した結果を投稿。およそ17kgの減量に成功した方法やゲームのプレイスタイルなどを詳細に公開している。
『リングフィット アドベンチャー』は、2019年にNintendo Switch向けに発売されたフィットネスゲームだ。輪形のコントローラーであるリングコンと太ももに装着するJoy-Conを使い、さまざまなフィットネスが楽しめる。フィットネスゲームにはやや珍しく、ファンタジー世界を舞台としたRPGテイストのシステムも特徴のひとつだ。ゲームの完成度に加えて昨今のパンデミックによる巣ごもり需要から順調に人気を伸ばし、現在は全世界累計で1400万本以上を売り上げている。
しかし、いかにゲームが面白くとも、長期間継続するのにはそれなりの頑張りが必要となる。フィットネスという、人によっては辛苦をともなう行為であればなおさらだ。潤氏は『リングフィットアドベンチャー』を続ける秘訣や食事内容など、1年間のダイエットの総括を漫画で解説。無理なく続ける方法やモチベーションの保ち方など、挫折しがちなポイントを詳細に記してくれている。弱い自分に負けがちなダイエッターの希望の星として、多くのコメントも寄せられているようだ。
潤氏の総活動時間は1年間で100時間ほどとのこと。1日あたり15~20分程度の計算となるが、『リングフィット アドベンチャー』の総活動時間は実際に身体を動かしている時間の合計だ。そのため、メニュー選択やイベントシーンを含めた実際のプレイ時間はもう少し長くなるだろう。フィットネスの強度を決める運動負荷は徐々に上げていき、2周目プレイ中の現在は最高レベルの30で固定しているそうだ。
とりわけ興味深い取り組み方としては、潤氏がモチベーションを保つために製作した「推し貢ぎカレンダー」がある。日付部分にポケットの付いたカレンダーを用い、“推し”に貢ぐためのお金として、自身の『リングフィット アドベンチャー』の頑張りに応じた金額を入れていく。溜まった金額は毎月専用に財布に移し、“推し活”の原資とするのだそうだ。『リングフィット アドベンチャー』を開始した月にはなんと11万円をカレンダーに詰め込んだとのこと。モチベーションの維持にかなりの効果があったようだ。
こうした“ログインボーナス型”のモチベーション維持はTwitterなどでたびたび話題になるが、ポケットに先にご褒美を入れておき、頑張った日にそれを回収するような形式を多く見かけるように感じる。もちろん、漫画の最後に潤氏が記しているように、ポケットにお菓子などを入れておいて『リングフィット アドベンチャー』を頑張ったご褒美にする方法も効果的だ。しかし、潤氏の場合、“頑張ったぶんだけお金を入れる”というそれとは真逆の方法でモチベーションを維持しており、筆者にはそれがとても興味深く感じられた。“推し”に何かを与える喜びが、1年にわたって『リングフィット アドベンチャー』を継続する原動力となったのだろう。
潤氏はそのほかにも、食事面で気をつけたことやゲームのプレイ環境、体型の管理に利用したアプリなど、ダイエッターが気になる情報を細かく公開してくれている。気になる方は彼女のTwitterを御覧いただきたい。筆者も久しぶりに、リングコンを箱から出そうという気持ちになった。『リングフィット アドベンチャー』によって大変身を遂げた彼女に続き、健康なゲーマーが増えることを願っている。
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