国産“メトロヴァニア・ライト” 『XEARZ』正式発表。手前に奥に動く、立体2D戦闘探索 

 

ABC Games.は5月31日、2Dアクションゲーム『XEARZ』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。リリース時期は2022年〜2023年が予定されている。なお、本作は日本語表示に対応するようだ。 
 

 
『XEARZ』は、探索要素のある2Dアクションゲームだ。舞台となるのは、AIが発達し、人間とAIの区別がつかなくなった未来。この時代には、アンドロイドを人間と同じ種族として捉える国と、人間とは違う存在として捉える国の間で対立が起きている。そんななか、新たに開発された戦闘用アンドロイドを中心に、人間とアンドロイドをめぐる戦いや交流が描かれていくという。 

本作では、通常の横スクロールアクションに加え、マルチラインシステムと呼ばれる仕組みを採用。画面の奥や手前の地形に移動し、立体的なアクションを楽しむことができる。背景にはさまざまなオブジェクトが存在し、破壊することでアイテムを入手することも可能。またマップの各所に分岐があり、探索要素も存在する。各ステージの奥にはボスが待ち構えており、これを打ち倒してステージクリアすることが主な目的だ。なお本作はメトロイドヴァニアではなくメトロイドヴァニアライトと称されている。ゲームとしては探索がメイン要素ではないものの、探索が部分的に含まれているというゲーム性質を鑑みてつけられたジャンル名のようだ。 
 

 
プレイヤーは近接攻撃と、銃による攻撃が可能。銃は各エリアに新しいガンアダプターが存在する。このほか、さまざまなタイプのサブウェポン攻撃も用意されており、常時1種類のみ所持が可能となっている。またアクションとしては、無敵時間付きのクイック前方ダッシュも用意されている。 

さらに、アイテムボックスや背景のオブジェクトを破壊することで強化アイテムを獲得することが可能。近接攻撃や銃攻撃を強化することができる。このほか、強化アイテムのもととなる生体エネルギーは、敵を倒すことでも蓄積でき、一定量貯めることで強化アイテムに変換できる。強化は、ステージの各所に設置された通信コンソールにアクセスすることでおこなうことが可能。コンソールでは、装備の変更機能があるほか、ステータスの保存もできる。さまざまなアイテムや方法を使って、広大な惑星を探索していくのだ。 
 

 
『XEARZ』を手がけるのは、国内に拠点をおくゲームスタジオ ABC Games.。4名からなる開発メンバーにより制作されており、埼玉、兵庫、福岡に居住するスタッフがネットで連携を取りながら開発を続けているそうだ。開発スタッフのなかには、ゲーム業界で長く実績のある人物も所属しているという。少数精鋭のチームが生み出すアクションゲームに期待したいところだ。 

なお同スタジオはKickstarterにて、『XEARZ』のクラウドファンディングキャンペーンを開始した。2500円以上のプレッジからゲームのSteamキーを入手することが可能だ。ゲームの開発はステージ3の途中まで完了しており、ストーリーは完成済み。開発は順調に進んでおり、さらなる開発資金を募っているようである。 

『XEARZ』は2022年〜2023年、SteamにてPC向けに発売予定だ。