新作ハクスラFPS『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』が“期待超える”成功を収める。成功のカギはクロスプレイとティナ人気か

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今年3月25日に発売された『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界(以下、ワンダーランズ)』が、発売元Take-Two Interactiveの期待を上回る成功を収めているようだ。海外メディアGamesRadarなどが伝えている。

『ワンダーランズ』は今年3月に発売された、人気ハクスラFPS『ボーダーランズ』シリーズのスピンオフ作品だ。同シリーズと同じく、Gearbox Softwareが開発を手がけている。本作の舞台は、テーブルトークゲーム「バンカー&バッドアス」の中。ゲームマスターとして世界を動かすのは、シリーズ登場キャラクターである爆弾娘タイニー・ティナだ。プレイヤーはティナが作り上げたミニチュアのファンタジー世界に入り込んで、仲間たちと共に冒険を繰り広げることになる。ただ、ティナのイマジネーションが炸裂した世界観は、ファンタジーから横道に逸れている。魔法も銃もぶっ放しまくりのド派手な戦闘が、本作の持ち味となっている。


そして、本作はTake-Two Interactiveの期待を上回るほどの成功を収めているようだ。同社は5月16日に、第4四半期の決算発表を公開し、収支報告をおこなった。報告のなかで、新たな発売タイトルである『ワンダーランズ』および『WWE 2K22』が、期待を上回る結果をもたらしたことが明かされた。

収支報告において、Take-TwoのCEO兼会長であるStrauss Zelnick氏は『ワンダーランズ』の成功について次のように言及している。まず、「(本作の)30%近くのプレイヤーはこれまで『ボーダーランズ』シリーズをプレイしたことがない」とのこと。本作はシリーズファンだけでなく、新たなユーザーの心もつかんでいるようだ。くわえて、同氏は、本作が「過去数年間で2Kが発売した新規のフランチャイズタイトルのなかで、最高のローンチになった」ことを明かした。その成果は、「私たちの期待を上回っていた」とのことだ。

さらに同氏は、本作がクロスプラットフォームプレイ機能のほか、リリース後の追加コンテンツおよびシーズンパスを備えていることに触れたうえで、「今後の、このフランチャイズの新しい可能性を楽しみにしている」と語った。本作のさらなる展開にも期待できそうだ。


収支報告の後半では質疑応答も実施された。そのなかで、とある株主が『ワンダーランズ』の成功要因をいくつか予想したうえで、質問をおこなった。その予想に賛同するかたちで、Take-Twoの社長を務めるKarl Slatoff氏が、本作の成功の理由を語っている。同氏によると、「我々は、クロスプレイ機能が多くのユーザーにとって素晴らしい機能であると考えています。PC版とコンソール版のプレイヤーがともに遊ぶことのできる、理想的な状況をもたらしているからです」とのこと。具体的なデータは手元にないとしつつも、クロスプレイが本作の成功の一因になっているとの見解を示している。

株主はさらに、『タイニー・ティナとドラゴンの城塞』が、2月にPS Plusのフリープレイとして配信されたことも、本作の成功に関係しているのではないかと予想。『タイニー・ティナとドラゴンの城塞』は、『ボーダーランズ2』におけるDLCをスタンドアローン化した作品であり、『ワンダーランズ』の原点ともいえるタイトルだ。同タイトルでは本作の予約画面が表示されていたため、新作のマーケティングにもなっていた。Slatoff氏は、こちらについても具体的なデータは手元にないとしつつ、この考えに賛同。新たなフランチャイズタイトル発売に際して、非常に効果的なマーケティングであったとしている。

Slatoff氏は『ワンダーランズ』の成功の理由として、最後にタイニー・ティナの存在を付け加えた。同氏は、彼女が「『ボーダーランズ』シリーズでもっとも愛されているキャラクターのひとり」だと認識しているそうだ。本作の前にも、タイニー・ティナに関するコンテンツはいくつか押し出されていた。先に述べた『タイニー・ティナとドラゴンの城塞』もそのひとつだ。そして、これらコンテンツに対するユーザーからの好評も、『ワンダーランズ』をリリースする後押しになった、とのことだ。


セールス的成功が明らかになった一方で、懸念もなくはない。本作シーズンパスのDLC第1弾については、ユーザーの賛否が分かれているようだ。本作は4月22日に、シーズンパスに含まれる4つのDLCの第1弾として「コイルドに囚われし者」をリリースした。海外掲示板Redditでは同DLCについて、値段の割にボリュームが少なすぎるというユーザーの不満がいくつか投稿されている。

例としては、「内容が既存のエンドコンテンツとほとんど変わらない」「攻略に要する時間よりも、場所を見つけるまでの時間の方が長い」「ストーリー要素がない」といった、複数の問題点が挙げられている。本編はともかく、DLC展開はやや賛否ある幕開けとなった様子。収支報告にてフランチャイズの新しい可能性にも触れられ、さらに広く展開していきたい本作である。以降のシーズンパスDLCでは、第1弾の賛否を覆すようなコンテンツの収録が願われるところだ。

ともあれ、『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』は、新規フランチャイズとして大成功を収めたタイトルだといえるだろう。今後も、スピンオフ作品としては規格外の展開を見せてくれそうだ。また、2022年には、『テイルズ・フロム・ザ・ボーダーランズ』新作のリリースも発表されている。今夏に発表されるという、こちらの続報にも期待したい。

『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』はPC(Epic Gamesストア)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中。なお、他のPC版デジタルストアについては、2022年後半より発売予定だ。

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