PS Plusフリープレイに登場予定の『Godfall: Challenger Edition』は「体験版ではない」と開発元がコメント。デモ呼ばわりされ反論

 

今年12月のPlayStation Plusのフリープレイ提供タイトルとして発表された『Godfall: Challenger Edition』。デベロッパーのCounterplay Gamesが手がけたPS4/PS5向けアクションRPG『Godfall』の新たなバージョンであるが、PS Plus加入者から「これは体験版ではないか」との声が寄せられ、開発元が説明に追われているようだ。
 

 
『Godfall』は、三人称視点での近接戦闘に特化した“ルータースラッシャー”を名乗るアクションRPGだ。プレイヤーは、伝説の鎧ヴェイラープレートを身にまとう騎士となり、戦いを通じて戦利品を獲得。さまざまな種類があるヴェイラープレートや武器を組み合わせて、また新たなスキルを開放しながら、好みのキャラクターを作り上げていく。最大3人での協力プレイにも対応する。

そして今回発表された『Godfall: Challenger Edition』は、光の運び手・ドリームストーン・上層試練の塔という、本作のエンドゲームモード3種類をプレイできるバージョンだ。最大レベルのヴェイラープレートを即座にアンロック可能となっており、装備のビルドや武器のアップグレードなども楽しめる。また協力プレイでは、『Godfall』所有者とのマッチングにも対応する。

ただ見方を変えれば、本編であるストーリーキャンペーンが収録されておらず、コンテンツを制限したバージョンともいえる。そのため冒頭で触れたように、本作は『Godfall』の体験版であると受け止めた人もいたようだ。
 

 
ことを大きくしたのは、この新たなバージョンがPS Plusのフリープレイ向けとして発表されたことにある。フリープレイでは多くの場合製品版のゲームが加入者に提供されるため、“体験版”が提供されると考え落胆する加入者が相次いだのだ。上に掲載した発表トレイラーでは、本稿執筆時点で、好評数を上回る5000件以上の不評が投じられている(YouTubeでは不評数が非表示に仕様変更されたが、一部ブラウザのアドオンにて開示可能)。またコメント欄でも、体験版や不完全なバージョンであると述べる人がみられる。

こうした不満の声に対して開発元Counterplay Gamesは、『Godfall: Challenger Edition』は「体験版ではない」とコメント。今後14.99ドル(約1700円)で販売する予定のある、製品版であるとしている。ただ、ゲーム内要素を限定したバージョンであることは認めている(Eurogamer)。

フリープレイ提供タイトルについては、SIEの公式サイトでは明確な定義は示されていない。そのため、『Godfall: Challenger Edition』が提供タイトルとして適当ではないとは言い切れないだろう。とはいえ、これまでの提供ラインナップの傾向や、すでに販売中の製品があるにもかかわらず、コンテンツを制限したバージョンを別途用意して提供される事実から、不満に思う人がいたようだ。
 

*販売元Gearbox Publishingのツイートにも、同じく“体験版”だとする返信が寄せられている。

 
なお『Godfall: Challenger Edition』は、単に『Godfall』からコンテンツを切り出しただけのバージョンではなく、新たなクエストやボス報酬なども追加されるとのこと。『Godfall』を所有するユーザーには、同内容の無料アップデートが配信される。また、『Godfall: Challenger Edition』から本作のデラックスエディションへの有料アップグレードも提供されるそうだ。

『Godfall: Challenger Edition』は、12月7日から2022年1月3日にかけて、PS PlusのフリープレイタイトルとしてPS4/PS5向けに提供予定。また、12月10日から17日にかけては、PC(Epic Gamesストア)版の無料配布も実施される。PC版に関してはこの無料配布終了後に、先述した14.99ドルでの販売に切り替わる模様である。