『バイオハザード4』VR版のロゴが真っ白に変化。訴訟問題に関連したデザイン変更か

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カプコンは10月21日、Oculus Quest 2向けにVR版『バイオハザード4』を発売した。同作は2005年のゲームキューブ版リリース以降、長きにわたり親しまれてきた。しかし、今回のVR版『バイオハザード4』にはゲームプレイのほかにも、ある大きな変化があった。

Oculus Quest 2版『バイオハザード4』は、オリジナル版の同作をVR向けに移植した作品だ。本作はカプコンとOculus StudiosおよびArmature Studioが共同で開発している。同作のゲームプレイはオリジナル版からVR向けに大きく刷新されており、視点が一部アクションを除き一人称になったことに加え、アイテムの拾得や射撃などはプレイヤーが実際に動いて実行する。また、操作モードによっては移動しながらの射撃も可能となるなどシステム面の変更も盛り込まれており、移植というよりも“新作”と表現するにふさわしい作品に仕上がっている。


『バイオハザード4』は同シリーズの転換点であり、2005年のゲームキューブ版リリース以降、幾度もの移植とリマスターを重ねてきた。まず、オリジナル版リリースと同年にはPlayStation 2向けに移植され、続いて2007年にはPC版とWii向けに操作を刷新したWii版がリリースされた。その後にもSteam向けの『バイオハザード4 Ultimate HD Edition』やPlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch版など、高解像度化やリマスターを施した移植作を今日に至るまで継続的にリリースしている。そして、さまざまな変更や進化を遂げてきた『バイオハザード4』の歴史のなかで、唯一ほぼ変化しなかったのが「作品ロゴ」だ。しかし、今回のVR版に至ってそのロゴに変化があらわれた。


『バイオハザード4』のロゴはオリジナル版から今日に至るまで、「4」の文字にガラスのひび割れのようなデザインが施されていた。しかし、今回のVR版『バイオハザード4』では該当部分が白く染められているのだ。今年4月の同作発表の段階ではお馴染みのロゴが用いられているため、発表から発売に至るまでの間に何らかの方針転換があったと見られる。

今回のロゴデザインの変更は、単にマーケティングやブランディング上の変更とも考えられる。しかし、同ロゴは見過ごせないとある事情を抱えている。カプコンは今年6月に、ゲーム内で素材を無断使用したとして訴訟されていたのだ(関連記事)。そして、『バイオハザード4』ロゴの特徴的なひび割れ模様についても無断使用の疑いを指摘されている。訴訟の時期は同作VR版発表から発売の間であり、ロゴデザインの変更の理由となった可能性はある。

Image Credit: Judy A. Juracek/Capcom 裁判資料より


上述の訴訟では、『バイオハザード4』ロゴのみならずカプコン諸作品が指摘の対象になっていた。また、同訴訟については現在に至るまで、カプコンおよび原告のJudy A. Juracek氏どちらからも声明は出さされておらず、一部ファンにとっては気にかかる事柄だった。今回のロゴデザインの変更が訴訟に関わるものであるなら、訴訟解決に向けての一歩とも考えられる。

また、海外メディアPolygonのNicole Carpenter記者によれば、カプコンは9月に上述の訴訟の却下を求める申し立てを裁判所に提出したものの、今月に入り却下されたとのことだ。また、原告であるJuracek氏も修正訴状のなかで今回のロゴ変更について触れているという。


今回のロゴ変更は些細ではあるものの、先の訴訟の行方は気になるところ。25周年を迎えて盛り上がる『バイオハザード』が今後もファンを楽しませてくれるよう、穏便な解決を願いたい。




※ The English version of this article is available here

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