PS5版『Temtem』早期アクセス配信開始。モンスター育成MMORPGが次世代機にも登場


インディースタジオのCremaは12月8日、モンスター育成MMORPG『Temtem』PlayStation 5版の早期アクセス配信を開始した。価格は4070円。本作はすでにPC(Steam)向けに早期アクセス配信中で、今後Xbox Series X|S/Nintendo Switchへの対応も予定している。なおPS5版は、PC版とのクロスプレイも実装済みだ。
 

 
『Temtem』は、『ポケットモンスター』の影響を色濃く受けたMMORPGだ。「テムテム」と呼ばれるさまざまなモンスターを捕まえて育成し、強力な部隊を編成することが目的だ。バトルで他のプレイヤーとしのぎを削ったり、テムテムをコレクションしたりといった収集要素も。今年1月に先行してSteamにて早期アクセス配信を開始し、売上は1か月で50万本を突破した(関連記事)。

本作の舞台となる空中諸島は6つの主要な島に分かれており、早期アクセス開始時にはそのうちの4つの島でプレイすることができる。 各島を巡りながら悪のベルソート派と戦うメインストーリーは30時間程度を要し、100体以上テムテムを捕獲できるという。残りの島であるCipanku・Arburyは今後のアップデートで追加されるとのこと。正式リリースとなるバージョン1.0までにはふたつの島が追加される予定。さらに伝説種を含め61種類のテムテムが新たに登場し、全161種のテムテムと出会えるようになる。物件のオークションやトレード要素も実装されるとのこと。以前から告知されていた、クラブウォーズ(クランでのPvP)も追って遊べるようになるようだ。ハードモードにあたる「Nuzlocke」の登場予定も伝えられている。ゲーム内トーナメントの開催や、ほかにも明かされていない新規要素が準備されているという。
 

 
正式リリース以降も進行データは引継ぎ可能。またトロフィーの開放も2021年のバージョン1.0以降利用可能となる。PS5版の特色としては、全メインクエストのアクティビティが早期アクセス配信開始時点で利用可能だ。ハプティックフィートバックやアダプティブトリガーなどDualSenseの機能への対応については「早期アクセス配信時点では実装なし」とのこと。ただし、PS5ならではの何らかの機能がアップデートで実装されていくことが示唆されている。また現時点では4K60fpsの画質で稼働が可能。今後、パフォーマンス重視の120fpsのモードも追加する予定だという。ちなみに本作はキーボードにも対応している。今後クロスプログレッション機能も実現予定とのことで、すでにPC版を遊んでいてPS5版も検討しているユーザーは要チェックだ。

本作は、PS5版でも正式リリースに向けて値上げが予定されている。早期アクセス配信時点ではスタンダード版が4070円・コスメティックアイテムなど特典付きのデラックス版が6270円。対してバージョン1.0配信後はスタンダード版が44.99ドル(約4700円)・デラックス版が64.99ドル(約6800円)となる予定だ。デラックス版特典はアップデートにつれ追加されるとのこと。
 

 
『TemTem』では、今年1月よりスタートしたSteam早期アクセス配信開始時より継続的なアップデートが実施中。最近のパッチでは、レアなテムテムを探すためのレーダーの仕様が変更となった。テムテムの出現率をもとの2倍とすることで、よりテムテムと出会いやすくなっている。開発陣としてはレアなテムテムの希少性を際立たせたい狙いがあったものの、コミュニティの声を受けて改善に踏み切ったかたちだ。代わりに、レーダーのドロップ率に手を加えることでバランスを取ることが説明されている。従来は5%・10%の確率で入手できていたが、ターゲットとなるテムテムのレア度に応じて入手しやすさが変わるように。通常のテムテム用のレーダーはドロップしやすくなったが、レアなテムテムのレーダーはより希少性が高くなった。ユーザーの声をダイレクトに受けてシステムを改善していく姿勢は、早期アクセスタイトルならではの柔軟さと言えそうだ。

PS5版『TemTem』はスタンダード版が4070円・デラックス版が6270円で国内向けに配信中だ。