『Apex Legends』赤アーマーはシーズン7にて弱体化予定、開発者が明言。迷走続く進化式ボディーシールドの調整はどうなる


Respawn Entertainmentの開発者は、『Apex Legends』における「赤アーマー」の性能をシーズン7にて弱体化する予定のようだ。ファンから寄せられた疑問に回答している。

本作における進化アーマーこと「進化式ボディーシールド」は、今年3月のイベントから導入された装備だ。相手に与えたダメージによって「白→青→紫→赤」と色が変化し、徐々に耐久値が上がっていく。最高レベルの赤いボディーシールドは125ものダメージに耐え、強靭なヘルスをプレイヤーに与えてくれるのだ。もともと進化シールド自体は特殊アイテムとして出現していたが、シーズン6からは全プレイヤーの初期装備に。アイテムドロップに頼らなくとも、与ダメージを重ねれば上位アーマーを入手可能となった。


しかしそのバランスについては長らく議論が重ねられているようだ。先日パッチ6.1が配布された際、海外掲示板Redditにて開発陣がユーザーからの疑問に一部回答(関連記事)。その中で進化アーマーの調整予定について尋ねるユーザーが現れたところ、ゲームデザイナーのDaniel Z. Klein氏が反応を寄せている。Klein氏いわく、進化式の赤アーマーについてはシーズン7にて変更を加える予定があるという。具体的には、ボディシールドを赤色まで進化させるのに必要なダメージ量を多くする予定とのことだ。

赤アーマーは、進化シールド実装以前の最上位防具だった金アーマーより25ポイントも上回る耐久値を誇る。おまけに金アーマーが手に入るかどうかは運しだいであるのに対し、赤アーマーは多くても累計925ダメージを敵に与えれば必ず装備できる代物だ。ダブハンを取得するようなプレイヤーにとってはかなり容易に獲得できるうえ、性能もきわめて高い。こうした事実から赤アーマーに対して「入手難易度のわりに強すぎる」との声が存在しており、開発陣も調整に思い至ったのだろう。


そもそも赤アーマーが強すぎる背景には、現在の環境に向けて調整されたものではないという経緯がある(関連記事)。今シーズン開始時に進化式ボディシールドが全プレイヤーの標準装備となった際、代わりにすべてのアーマーのHPが従来よりも25減少されていた。誰しもアーマーを強化しやすくなった代わりに、耐久値が引き下げられていたのだ。これはもともと、上位プレイヤーが容易に赤アーマーを入手してしまい圧倒的に有利な立場を得てしまっていたため。

そこで開発陣は、赤アーマーを簡単に手に入れられることを想定し、耐久値を下げることでバランスを取ろうと試みていたのだ。しかしHPの下がったボディシールドに対するユーザーのフィードバックが芳しくなかったため9月のパッチにて、もとの性能に戻されたという経緯がある。したがって赤アーマーについては依然として強力かつ、誰でも一定ダメージで確実に入手できる状況が続いてしまっているのだ。シーズン7の調整では、性能を引き下げるのではなく純粋に入手しづらくすることで釣り合いを測るのだろう。

『Apex Legends』では現在クロスプレイベータを実施中。PC(Origin)/PlayStation 4/Xbox Oneのプレイヤー同士でマッチングすることが可能となっている。