『UNDERTALE』関連作RPG『DELTARUNE』開発進捗状況報告。「チャプター2」のコンテンツは年内の完成に自信アリ

 

インディー開発者のToby Fox氏は9月15日、現在開発中のRPG『DELTARUNE』の開発進捗状況を報告した。本作は、同氏の人気RPG『UNDERTALE』に続くシリーズ2作目。序章となる「チャプター1」がPC/Nintendo Switch/PlayStation 4向けに無料配信されている。

『DELTARUNE』では、チャプター仕立てでのリリースをおこなう計画となっており、Toby Fox氏やアーティストのTemmie氏ら開発チームは、現在チャプター2以降を開発中。進捗状況としては、各チャプターのあらすじをまとめたものが完成し、ほぼすべてのカットシーンのダイアログの第1稿と、BGMのサンプルが完成した段階だという。

それぞれのチャプター制作は、デザイン・実装・仕上げの3つのフェーズを得て完成する。チャプター2については実装段階に入っており、アートやカットシーン、弾幕パターン、オーディオなどの各要素について、おおむね80%前後の進捗であるとしている。ただ、仕上げ段階には相当な時間を要するため、全体として厳密に見ると50%くらいだろうとしている。チャプター3についても、デザイン段階の各要素について順次進めているようだ。


Fox氏は、本作の開発は『UNDERTALE』よりも難易度が高いと述べる。具体的には、グラフィックやシステムが複雑化し、キャラクターの人数や重要な場所の数が増えプロットの組み立ても難しくなったとのこと。また、カットシーンが大幅に増え、単純にコンテンツが巨大化しているそうだ。通常であれば、複数のデザイナーで分担して制作する規模だという。

今回の報告の中では、Fox氏自身の“限界”についても告白している。同氏は長年手首と手を痛めていたそうだが、5か月ほど前にさらに悪化させてしまい、ピアノは弾けず、マウスもキーボードも使えず、すべてのPC操作を音声入力でおこなわざるを得ない状態にまで陥ったという。それからリハビリを重ね、1日に一定時間までならマウスやキーボードを使えるほどにまで回復したそうだが、これも開発を難しくさせていた要因のひとつであったとのこと。


そうした症状と付き合いながら開発を進め、チャプター2のコンテンツについては、2020年内には完成させられる見込みだそうだ(ローカライズやバグテスト、移植作業は含まず)。このスケジュールについては、かなり自信アリだとFox氏は述べる。そして、チャプター2が完成したら、それをベースに以降のチャプターの開発へと進めていくとのこと。その段階まで来ると、制作作業は比較的楽になるのではないかとの見通しを示している。

今回の開発進捗報告から、『DELTARUNE』のチャプター2は年内あるいは2021年の早い時期にはリリースされそうな雰囲気である。本作は、チャプター1がPC/Nintendo Switch/PS4向けに無料配信されているため、今一度プレイし直しておくのも良いかもしれない。

*『UNDERTALE』発売5周年を記念したコンサートが9月16日にオンラインにて開催予定。