極限ステルスゲーム『The Stone of Madness』発表。正気度を管理しながら、監獄修道院からの脱出を目指せ

 

パブリッシャーのMerge Gamesは8月29日、リアルタイム戦略ステルスゲーム『The Stone of Madness』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PlayStation 5/Xbox Series Xで、2021年春に発売する。

『The Stone of Madness』は、18世紀後半のスペイン・ピレネー山脈に位置する、古いイエズス会修道院を舞台にする作品だ。その修道院は、精神病院や監獄として使われているという。そして、ここに投獄された主人公たちは、残酷な刑罰や狂気、絶望に悩まされた末、この場所から逃げ出すことを決意する。

本作は見下ろし型視点で進行。修道院の構造は半自動生成となっており、プレイするたびにレイアウトやアイテムの位置が変わる。これは、主人公たちがこの場所についての記憶を失っていることを表現する役目もあるそうだ。それぞれ特徴の異なる5人の主人公キャラクターたちを切り替えながら、その場その場の状況に合わせて計画を練りながら脱出を目指すのだ。脱出可能なルートはひとつだけとは限らない。


ゲームプレイの流れについてはまだ多くは明かされていないが、指定の目標をこなしながら脱出を進めていくようだ。そのために、手がかりとなるものやツールを探したり、クラフトしたアイテムをNPCと交換したりといった要素がある模様。またトレイラーでは、マップ内の環境を上手く使い先に進む道を作ったり、邪魔者を排除する様子も見られる。

5人の主人公たちは、それぞれトラウマや恐怖症といった短所を抱えている。そしてプレイ内容によっては正気度が削られ、また「Stone of Madness(狂気の石)」と呼ばれるアイテムが貯まり、新たなマイナス効果が付加されていくという。内容としては、妄想症や認知症、暴力的発作などが挙げられており、発症するとゲームの難易度が上がっていく。

各キャラクターは、スキルツリーにて長所となるスキルも習得できるが、短所はキャラクターの成長にも悪影響を及ぼす。修道院内に点在する「Stones of Clarity(明晰の石)」を入手することで正気を取り戻すことができるため、そうしたアイテムを求めて探索することを含め、正気度の管理や対応が求められるようだ。


ゲーム内には昼夜の時間の流れが存在する。昼間はほとんどの行動が可能なため、夜間は休息やクラフトのために時間を費やすようなペース配分が求められるだろう。一方で、人の目の少ない夜間に適した行動もある。ただ夜間の修道院には、出歩いてはいけない何らかの理由が存在するとのことで、危険がともなうことには変わらないようだ。

本作を手がけるのは、スペインのインディースタジオTeku Studios。独特のアートスタイルは、地元スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤから影響を受けており、ピレネー山脈のスペイン側を舞台にする点を含め、地元の文化を取り入れた作品を目指しているようだ。またゲームプレイ面では、『Shadow Tactics: Blades of the Shogun』や『Desperados 3』『Broken Lines』『Darkwood』『Commandos』といったストラテジーゲームやホラーゲームから影響を受けているとのこと。

The Stone of Madness』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X向けに2021年春発売予定だ。