『Forza Motorsport』シリーズ最新作が、Xbox Series X/Windows 10向けに開発中。シリーズを再創造を掲げる


マイクロソフトは7月24日、今後の新作タイトルを紹介する「Xbox Games Showcase」を放送。この中で、レースゲーム『Forza Motorsport』シリーズの最新作を、Xbox Series X/Windows 10向けに開発中であることを明らかにした。


『Forza Motorsport』は、Xboxプラットフォームを代表するレースゲームシリーズで、初代Xboxの頃からリリースが続く中で「Forza」ブランドとして成長。派生作品として『Forza Horizon』が生まれ、同シリーズがオープンワールドでのアーケードライクなドライビングを特徴とするのに対し、『Forza Motorsport』シリーズでは実在のトラックを舞台にした、さまざまなクラスでのモータースポーツを楽しめる。実在メーカーの車両を多数収録し、物理表現に加え、路面コンディションや天候を含むリアルな環境表現も特徴としてきた。

同シリーズにおいては、大会や車両のカスタマイズなどを通じたコミュニティの繋がりも大きな要素として成長。車両の見た目のカスタマイズには、多数用意されたさまざまな形状のバイナルを組み合わせて、自由自在なデザインを生み出す職人も現れた。今回の発表では、Xbox Series Xによってプレイヤーと「Forza」の世界、あるいはプレイヤー同士を、これまでにない形で繋ぐことができるとしている。

今回披露されたトレイラーでは、パドックとレースシーンが交互に映し出されている。実際のゲームプレイではないようだが、ゲームエンジンにて動作させてキャプチャした映像とのこと。本作は、開発元Turn 10 Studiosの独自ゲームエンジンForzaTechを用いて開発されており、本作に向けては新たな技術を導入。レイトレーシングをサポートし、4K/60fpsで動作するという。トレイラーでも、リアルな光の反射と映り込みの表現が印象的に映し出されている。

コースは、レースゲームではおなじみの「ラグナ・セカ」だろうか。「Apollo Intensa Emozione」や「マツダ RT24-P」「BAC Mono」と思しき車両も確認できる。本シリーズでは、毎作スーパーカーがジャケットのカバーを飾ってきた。トレイラーでは、特にApollo Intensa Emozioneが度々登場しており、本作における顔となる車両なのかもしれない。また、パドックでの様子からは、何らかのチーム運営要素を期待させる。


『Forza Motorsport』の新作の開発にあたってTurn 10 Studiosは、シリーズの再創造(reimagining)を掲げている。過去15年間の歴史を振り返り、何がこのシリーズを素晴らしいものにしていたのかを確認したうえで、新たなゲームコンセプトとテクノロジーを組み合わせるのだという。現在はまだ開発の初期段階だそうで、Xbox Series Xのローンチには間に合わなさそうだが、どのような作品となるのか注目される。

Forza Motorsport』シリーズ最新作は、Xbox Series X/Windows 10向けに開発中。Xbox Game Pass向けにも提供予定だ。なお今回の発表の中では、『Forza Horizon 4』がXbox Series Xに最適化し、4K/60fpsでプレイできるようになることも発表されている。Xbox One版の所有者は、Smart Deliveryにて無料アップグレードできる。