ポーションショップ経営シミュレーション『Potionomics』正式発表。貧乏魔女のお店経営をキュートな3Dで描く

XSEED Gamesは6月14日、『Potionomics』を正式発表。『Potionomics』は、ポーションショップ経営シミュレーションである。

XSEED Gamesは6月14日、PCゲームイベント「The PC Gaming Show 2020」内にて、『Potionomics』を正式発表。新映像を公開した。映像内では、ポーションショップへやってきた客とカードで交渉するシーンや、ポーションを生成する様子が確認できた。

『Potionomics』は、Voracious GamesがWindows PC向けに開発中の、ポーションショップ経営シミュレーションである。本作の主人公Sylviaは、借金のせいで店を失いそうになっている街の貧乏魔女。仲間のフクロウに、借金を返す方法は「この町で今まで見たこともないような最高のポーションを作ることだけだ」と諭され、Sylviaによるポーションを作ってお金を作る計画が幕を開ける。

スクリーンショットや動画からは、かわいらしいアニメーション風のキャラクターデザインが目を惹く。主人公のSylviaを含め、彼女たちは3Dモデルで表現されており、キャラクターたちが表情豊かによく動くことが、本作の特徴の一つと言えるだろう。


Sylviaの借金返済は、ポーションの生成から始まる。材料となる素材、釜を温める燃料、クオリティや成分といった要素のある専用のシステムが用意されており、炎耐性ポーションなど魔法の効果を持ったポーションを生成。作り上げたポーションは、顧客である冒険者たちに売却する。彼らが店にやってきたら、カードを使って値段や売却の交渉を行い、少しずつお金を稼いでいくのだ。デッキ構築ゲーム的な要素もあるということだろう。

デフォルメされた経営画面では、お店のレイアウトをカスタマイズする要素や、他の魔女にポーションを売る方法相談して新しい交渉用のカードをもらっているシーンも確認できる。ポーションの生成から売却までの流れを重ね、少しずつ町の魔女として、一流のポーションショップとして成長していくのだろう。借金返済の最中では、古典的なファンタジーのモンスターや、大小さまざまなキャラクターたちも登場する。過去のSNSの投稿によると、店の経営が市場に影響を及ぼす要素もあるという。また、一部公開されているファンタジー風のBGMも世界観が感じられるものになっている。

本作を開発しているのは、アメリカ・シアトルのインディーゲームデベロッパーVoracious Games。TwitterやSNSでコンセプトアートや細かな動画が多数公開されており、少なくとも2016年頃から本作の開発がスタート。リリース済みのタイトルなどはないようだが、公式サイトには開発スタッフはAAA級の作品に関わってきたと記されている。『Potionomics』は、PC向けに開発中だ。また、本作の動画の最後にはマーベラスのロゴも確認できるため、日本語対応にも期待できるかもしれない。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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