ファンタジーRPG『グリードフォール』PS4日本語パッケージ版が8月20日に発売へ。17世紀の孤島で危険と策謀と自由に満ちた冒険

 

香港に拠点を置くGame Source Entertainmentは5月28日、2019年に海外リリースされたRPG『グリードフォール(Greedfall)』の日本語パッケージ版をPlayStation 4向けに発売することを発表した。2020年8月20日のリリースを予定しており、価格は7480円(税別)となっている。また「全てのプロットにおいての音声サポート」が実装されているとのことで、よりストーリーを味わいやすい演出になっている模様だ。

本作は、17世紀ヨーロッパをモチーフとした世界観で、レンブラントを思わせる光と影のグラフィックが印象的だ。大陸では人口過密や汚染問題、そして死をもたらす疫病である「マリコール伝染病」が猛威をふるっている。そこで人々は、失われた秘宝が眠るといわれる未開の孤島「ティア・フラディー」へと船団を差し向けた。新天地で疫病の治療法を見つけ、まだ見ぬ富と名誉を得ようとする派遣団だったが、そこは魔法を操る先住民が代々棲まう土地でもあった。外部から侵略にやってきた入植者たち、そして自然と調和するネイティヴの民、それぞれの思惑が交錯する島でプレイヤーはどの勢力に協力するかを選択することになる。

危険な未開の島では、超自然的なモンスターや敵対する勢力との戦いがしばしば勃発する。本作はスキル制度を採用しており、異なるステータスを伸ばすことでさまざまな戦い方を選択することが可能だ。剣戟と魔法を育てることでいかなる間合いでも隙を見せないスタイルを選べば、魔法に極振りしてまったく敵を寄せつけない遠距離のスペシャリストとなることもできる。防御を固め、素早さを犠牲にすることで必殺の一撃を繰り出す両手武器を扱うこともできる一方、爆弾や毒といった罠を使いながら銃撃で相手を仕留めるピーキーな戦術を選ぶことも可能だ。

また本作では激しい戦闘中に「タクティカル・ポーズ」を作動することができる。好きなタイミングで戦いを一時停止できる機能で、この間に次に行う行動や使用するアイテム、攻撃する相手を選択することが可能だ。アクションが苦手な人でもコマンドRPGのようにじっくり考えて次の一手を選びとることができる。そしてバトルの鍵となるのが「Fury(※英語版)」と呼ばれるパワーだ。どの戦闘スタイルでもFuryを使うことで必殺技を繰り出すことができ、強力な一撃をどの局面で用いるかが重要なポイントとなる。

さらに、敵地へ潜入する場合など状況によっては戦闘以外のオプションで任務を遂行することも可能だ。たとえば正面突破を試みれば敵兵全員を相手にしなければならない強固な要塞でも、「化学」の知識を使えば裏側の壁を爆破することで秘密裏に侵入することができる。よりステルスに長けているなら、「ロックピッキング」のスキルで音も立てずに忍びこむことが可能だろう。もっともエレガントな道を選びたいなら「外交」の能力を活用することで、リスクを冒さずに目的を達成することもできる。まさに自分がロールプレイしたいスタイルにあわせたいくつもの攻略手段が用意されているのだ。

島の覇権を争う諸勢力との関わり方も重要で、どこのメンバーをパーティーに加えるかという選択はもちろん、プレイヤーの服装によってさえ各勢力との関係性が変わってくる。パワーバランスの変化により島の地政学にも影響がおよぶため、選択は慎重に行わなくてはならない。マクロな外交関係がキーとなる一方、パーティーに加えることのできる仲間キャラクターとの個人的な絆もロールプレイの重要な要素となる。コンパニオンのそれぞれが抱えるバックグラウンドにまつわるミッションをこなすことで、彼/彼女らとの親密さが上がり、ロマンス関係に発展することもあるという。

Game Source Entertainmentは香港に拠点をおくアジア圏の企業で、PlayStation 4・Nintendo Switch・Xbox Oneといった各コンソールにおけるパッケージソフトの販売を数多く手がけている。日本国内では昨年リリースされた『ブラッドステインド: リチュアル・オブ・ザ・ナイト』の日本語パッケージ版を発売。また、本日5月28日には『ゾンビアーミー・トリロジー』のNintendo Switch日本語パッケージ版の発売を迎えている。

『グリードフォール』のPlayStation 4向け日本語パッケージ版は2020年8月20日に発売予定だ。価格は7480円(税別)で、「全てのプロットにおいての音声サポート」が実装されるとのこと。海外向けに発売されているSteam版のレビューステータスは「非常に好評」となっている。