『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の短編ファンメイドアニメが素敵。ジブリデザインを取り入れ物語をかわいくアレンジ

 

韓国人クリエイターのMibig氏は2019年12月31日に『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の短編ファンメイドアニメ映像を公開。年が明けてから視聴者が増え、にわかに話題となっている。6人で作られたという2分49秒の映像は、本編の物語をおさらいしながらも、独自のアレンジを加えた高品質のファンメイド作品となっている。

「Fan-made Animation Trailer」と銘打たれたアニメは、リンクが広大な大地を冒険するシーンから始まる。パラセールを使って飛び、馬を引き連れて野宿するシーンも。その後はカカリコ村に到着し、英傑たちとふれあったり、ゼルダ姫との回想シーンもまじえられている。同作は好きなタイミングでラスボスに挑戦できるが、世界で起こる印象的なイベントを振り返るような内容となっている。

特筆すべきは、ジブリアニメのようなデザイン。淡い色と繊細な線で『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の世界観を美しく彩っている。またストーリーでの印象的なシーンについても、短いながら的確に描写しており、ゲーム本編への理解と愛情も垣間見える。原作と同じ音楽を使っている点も没入感を高めている。スタッフロールでは「任天堂」と「スタジオジブリ」へのトリビュートを表する文言が確認できる。

このアニメは、前述したように6名のスタッフにより作られたようだ。Mibig氏が中心となり製作されたようで、並々ならぬ情熱を感じる。Mibig氏は自身のTwitterでも『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』やジブリアニメらしき創作画像を投稿しており、こうした愛が炸裂した映像になっているだろう。

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のファンメイドアニメといえば、中国でも短編アニメが生まれていた。こちらのアニメは、ガーディアンとの戦いを介してコログとの絆を描くものであった。それぞれベクトルは異なるが、どちらもゲームへの確かな愛を感じさせる映像である。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は欧米で高い評価を受けているほか、日本でもヒットを記録しているが、その人気はアジアにも及んでいるのかもしれない。