『荒野行動』Nintendo Switch版は「モバイル版と同じサーバー」であると発表、寄せられる既存ユーザーの不安


NetEase Gamesは9月5日、Nintendo DirectでNintendo Switch版『荒野行動』を発表し、10月に国内配信すると発表した。『荒野行動』は100人で戦うバトルロイヤルゲームで、既存の同ジャンルゲームからインスパイアを受けながらも独自の進化を果たし支持を得てきた作品。モバイルおよびPC向けに配信されており、PS4版もベータの段階。Nintendo Switchでも展開され、クロスプレイにも対応するというが、Nintendo Switch版のサーバーがモバイル版と同じであると発表され物議を醸している。

『荒野行動』Nintendo Switch版においては、物理コントローラーであるスティック操作のほかにジャイロ操作にも対応するという。一方でモバイル版はバーチャルパッドでのプレイが基本。より正確な操作が可能であるNintendo Switch版と同じサーバーで戦いが展開されれば、スマホユーザーが不利になるのではないかという懸念が、公式Twitterに大量に寄せられている。

操作だけでなく、画面の大きさや動作の差異などが勝利を分ける。必然的に情報量が多くなる画面の大きなiPadユーザーが有利であるという意見もある中、さらにプレイフィールを分けかねないNintendo Switch版がモバイル版と同一サーバーになることに不安の声が寄せられている。Nintendo Switch版は有線接続が可能という点も、差異になりえるだろう。同公式アカウントは、もともとリプライされる量が多い特徴があるが、それでも1500を超える声が寄せられている。

一方で、『荒野行動』Nintendo Switch版のモバイル版とのサーバー統合は、あくまで前例を見た判断だろう。というのも、同じバトルロイヤルタイトルである『フォートナイト』は、Nintendo Switch版でのクロスプレイはPS4/Xbox Oneのマッチプールに含まれていたが、今年3月にNintendo Switch版はiOS/Androidと同じマッチプールに統合されている(関連記事)。Epic Gamesは技術面を踏まえて、Nintendo SwitchユーザーはPS4/Xbox Oneユーザーではなく、モバイルユーザーとマッチングさせた方がいいと判断していた。その後、このマッチング仕様は変更されていない。

モバイル版とNintendo Switch版のサーバーの統一は、こうした前例を見た上での判断であったと考えられるだろう。Nintendo Switch版はどの程度のスペックで動き、iOS/Android版とどの程度差が生まれるのか。懸念の声も多いが、この仕様については10月のリリース時に改めてジャッジがくだされることになりそうだ。

なおNintendo Switch版『荒野行動』は「激戦野原」、「嵐の半島」、「東京決戦」の3マップやデュオ(2人)、スクワッド(4人)、クインテット(5人)などのマルチプレイモードといった基本要素が揃えられている。同ハード向けには前述した『フォートナイト』のほかに『Realm Royale』といったバトロワが配信中。同ジャンルに熱心なユーザーは、10月には『荒野行動』のプレイを検討してみてもいいかもしれない。