『Apex Legends』チーターがBANされる瞬間が動画に収められる。チーターが消えて配信者が大喜び

 

『Apex Legends』でエイムボットを使用していたチーターがBANされる瞬間が確認された。ストリーマーのShivFPS氏による配信内で、その瞬間が捉えられている。

TwitchストリーマーShivFPS氏はPC版『Apex Legends』を配信中、自分を倒したチーターらしきパーティーを観戦していた。チーターと思しきプレイヤーは敵に自動で照準を合わせるエイムボットを使用しているようだった。ShivFPS氏が観戦していると、突然プレイヤーがBANを受けたのかログアウト状態になり、味方に観戦カメラが移った。残りの二人のパーティーメンバーもチーターだったようで、ShivFPS氏の観戦中に二人ともBANされてパーティー全員がサーバーから消えて、観戦カメラは別のパーティーに切り替わった。

ShivFPS氏は一人目のチーターがチートを使う様子を呆れつつ実況していたが、BANされて他のプレイヤーにカメラが切り替わった瞬間、「こいつBANされたぞ!」と言い興奮した様子を見せている。偶然回線が落ちたのではなく、BANされたことを確かめたいようで、他のチームメイトもBANされないのか観戦していた。もう一人のチーターがオートエイムを使いスナイパーライフルで敵を撃った直後、ShivFPS氏の期待通りチーターのチーム全員がサーバーから消え、「全員BANされた!」と大喜びしている。

RedditにはチーターがBANされる瞬間の映像が投稿されており、Respawn Entertainmentの開発者がコメントを残している。「バグを直しているときにはこの映像をバックグラウンドで流すことにするよ。彼はこのプレイヤーをチーターと言っているけど、実際エイムボットだね、バイバイ。」と、今回チーターがBANされた瞬間は開発者のお墨付きも貰っている。

7月9日の時点でApex Legends Trackerの情報によると、ShivFPS氏は『Apex Legends』のキル数がPC版では世界1位(PlayStation 4/Xbox Oneを含めると 世界3位)のプレイヤーで、5万3000キル以上を達成している。「バンガロール」を使用したキル数は世界1位で3万6000キル以上となっており、このレジェンドを特に愛用している。Twitchのフォロワー数は3万7000人で、二か月前から『Apex Legends』の配信を行っている。ShivFPS氏はPC版『Apex Legends』を世界でもっともやりこんできた人物の一人と言える。そんなShivFPS氏であれば、チーターがBANされるレアな瞬間に立ち会う人物であっても不思議ではないだろう。

『Apex Legends』はRespawn Entertainmentが開発、Electronic Artsが販売する、『タイタンフォール』のスピンオフとなる、基本プレイ無料のバトルロイヤルゲーム。配信開始から累計プレイヤー数が1週間で2500万を超え、爆発的に人気を獲得したタイトルだ。その一方でPC版のプレイヤーはチートツールの使用者に悩まされてきた。人気のオンラインゲームは悪質なチートの使用者がある程度はいるものだが、『Apex Legends』は特にチーターの数の多さが問題となった。

チートツールには敵に自動で照準を合わせるエイムボットや、透過して視認できるウォールハック、移動速度を上げるスピードハックなどがある。チート販売業者は4日で55万円以上を稼ぐという報道もあった。多くのチート販売業者が『Apex Legends』の不正なツールの販売に目を付けていることが考えられ、またツールの購入者も相当いることが伺える。検索エンジンから探すことができるサイトで、クレジットカードで社会的な信用のない業者からチートツールを購入できてしまう。

悪質なチートはマッチを崩壊させ、プレイヤーのモチベーションを下げる。特にバトルロイヤルゲームでは一つのマッチへの参加人数が多いため、チーターの存在は多くのプレイヤーに影響を及ぼす。ゲームから人口が離れ、タイトルの寿命を縮めることは、オンラインゲームを運営する会社は避けたいはずだ。

Respawn Entertainmentはチーターに出会うことは減ったという報告をしているが、PC版『Apex Legends』では、まだまだチートの使用者に出くわす人は後を絶たない。しかし今回の動画で確実にチートの使用は検出され、日々BANが行われていることが確認できる。開発側としても、ある種の対策していることを見せつけるアピールにもなる。そうした経緯もあり、“お墨付き”がついたのだろう。『Apex Legends』でチーターに邪魔されずにゲームができる環境はまだ先になるかもしれないが、Respawn Entertainmentは着実に対策をしているようだ。