「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」にて『メトロイド』と『ドクターマリオ』の特別バージョンがこっそり配信

 

任天堂は12月12日、Nintendo Switch Online加入者向けに提供しているファミコンゲーム集『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』のアップデートを配信し、さらに3タイトルを追加した。本作は今年9月の配信開始以来、毎月3本のファミコンゲームをラインナップに追加しており、その予定も事前に公開されている。今月追加されたのは、『アドベンチャーズ オブ ロロ』『忍者龍剣伝』『ワリオの森』だ。そして、さらなるサプライズが用意されていた。

『アドベンチャーズ オブ ロロ』は、ハル研究所が1990年に発売したパズルゲーム。同社の『エッガーランド』シリーズの流れをくむ作品のひとつで、主人公のロロを操作してパズルを解き塔の最上階を目指す。『忍者龍剣伝』は、テクモ(現コーエーテクモゲームス)が手がけた1988年の作品。主人公リュウ・ハヤブサの忍術を駆使したアクションが特徴で、シリーズはのちに3Dアクションの『NINJA GAIDEN』へと生まれ変わる。そして『ワリオの森』は、1994年発売の任天堂タイトル。いわゆる落ち物パズルであるが、フィールド上のキノピオを操作して降ってくる爆弾を運び、積み上がったモンスターを消す独特のゲームプレイとなっている。

12月の追加タイトルは予定ではこれら3タイトルのみだったが、さらに『メトロイド 決戦!リドリーバージョン』と『ドクターマリオ 知る人ぞ知るUFO直前バージョン』も同時に追加された。任天堂からは事前の発表はおこなわれておらず、まさにサプライズ配信である。『メトロイド 決戦!リドリーバージョン』は、すでに配信中の『メトロイド』と基本的には同じゲームだが、主人公のサムスは敵を凍らせるアイスビームを装備し、ほかのすべての装備も揃った状態で、さらにリドリー戦からゲームが開始するというスペシャルバージョンとなっている。

『ドクターマリオ』もすでに配信中の作品であるが、『ドクターマリオ 知る人ぞ知るUFO直前バージョン』では、ゲーム設定でウイルスLEVELを最高の20、かつゲームスピードも最高のHI、つまり最高難易度の状態となっている。ただし、残りウイルスが6匹というクリア直前で一時停止した場面からゲームがスタートする。『ドクターマリオ』をこの設定でクリアすると、エンディングにて特別な演出が流れるため、今回配信されたのは、それを簡単に見ることができるスペシャルバージョンというわけだ。

『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』では、これまでにも『ゼルダの伝説 お金持ちバージョン』や『グラディウス ステージ5最強バージョン』『マリオオープンゴルフ フルオープンバージョン』といった、公式に発表されていなかったスペシャルバージョンのタイトルが、予定されていたタイトルと同時にサプライズ配信されており、もはや恒例となっている。そのいずれも難易度を大幅に下げたり、アンロック要素をすべて解放するなど特別な設定となっているのが特徴だ。2019年1月以降の配信タイトルはまだ告知されていないが、決定次第公式サイトなどで発表するとのこと。今後どのようなタイトルのスペシャルバージョンがサプライズ登場するのか、配信日にはこちらにも注目が集まる。