マイクロソフトが『Fallout: New Vegas』のObsidianと、『Wasteland』シリーズのinXile Entertainmentを買収。これで傘下スタジオは計13社に

マイクロソフトは11月11日、メキシコで開催したイベントX018にて、Obsidian EntertainmentとinXile Entertainmentを買収したと発表した。いずれもアメリカ・カリフォルニア州に拠点を置くスタジオで、RPGタイトルの開発を得意としていることで知られる。両スタジオは今後も引き続き自立した運営をおこない、Microsoft Studiosの一員としてマイクロソフトからの協力を得ながら、それぞれが持つ強みを活かしていくとのこと。

Obsidian Entertainmentは2003年に設立。最初に手がけたタイトルは、初代Xbox向けの『STAR WARS Knights of the Old Republic II – The Sith Lords』であり、マイクロソフトとの関係は古い。ファンの間では『Fallout: New Vegas』の開発元としても知られた存在だろう。近年は『Pillars of Eternity』シリーズや『Tyranny』といったオリジナルIPを手がけている。マイクロソフトが同スタジオを買収することは海外にて噂になっていたが、事実だったことが判明した形だ。

同スタジオのCEO Feargus Urquhart氏は今回の買収について、マイクロソフトからリソースやサポートを得られることで、これまで以上にゲーム開発に集中できるとして歓迎するコメントを発表。資金面の不安から解放され、技術的なサポートを気兼ねなく得られることは開発スタジオとして魅力だったようだ。またCOOのChris Parker氏は、Obsidianらしいゲームを作ることやスタジオの文化は今後も変わらないとし、その点はマイクロソフトからも100%の支持を得ていると述べている。

inXile Entertainmentは、老舗メーカーInterplayの設立者である業界のベテランBrian Fargo氏が2002年に立ち上げた。Obsidianとは、『Fallout』シリーズの初期作品に携わっていたスタッフが多いという共通点がある。Interplay時代に扱ったIPである『The Bard’s Tale』シリーズや『Wasteland』シリーズなどを手がけるスタジオとして知られ、現在は『Wasteland 3』を2019年発売予定として開発中。ちなみに同作はPS4版も予定されているが、計画に変更があるのかどうかは現時点では不明である。

Brian Fargo氏もまた、マイクロソフトから得られるQAやローカライズなど幅広い開発サポートの心強さに言及。また買収後もinXileのDNAは変わらず、それはマイクロソフトも望んでいることだとしている。この辺りはファンがもっとも気にしているであろうことであり、両スタジオ共に安心してほしいと呼びかけた形だ。

マイクロソフトは、今年のE3に合わせて開催したプレスカンファレンスにて、5つの開発スタジオの買収を発表している。『Forza Horizon』シリーズの開発元Playground Gamesや、『State of Decay』シリーズの開発元Undead Labsといった、Xbox向けの独占タイトルを手がけていたスタジオ。『We Happy Few』のCompulsion Games、スクウェア・エニックスやActivisionなどを渡り歩いた業界のベテランDarrell Gallagher氏が率いるThe Initiative。そして『Hellblade: Senua’s Sacrifice』や『Heavenly Sword』『DmC Devil May Cry』などで知られるNinja Theoryだ。

Microsoft Studiosを統括するMatt Booty氏は当時、プレイヤーに愛されるオリジナルのコンテンツを生み出し、拡大させていくことが同スタジオの成長戦略だとコメントしていた。Microsoft Studiosは、『Halo』シリーズを手がける343 Industriesや、『Gears of War』シリーズのThe Coalition、『Forza』シリーズのTurn 10、そして『マインクラフト』の開発元Mojangや、『Sea of Thieves』などを手がけ長い歴史を持つRareなどを抱えていたが、これらの買収により13スタジオを傘下に持つことになる。FPS/TPSやレースゲーム、アクションゲームなど幅広いジャンルをカバーしていく中で、今回はRPGというピースを埋めた形だ。

マイクロソフトは発表の中で、あらゆるタイプのゲーマーに新しい独占コンテンツを提供していくと述べている。ファーストパーティタイトルが発売日から遊べる月額9.99ドルのサブスクリプションサービスXbox Game Passが海外にて人気を集めていることも後押ししてか、Xbox One(およびWindows 10)向けの独占タイトルの充実を図るにあたって、今年はこれまでにないほど積極的な姿勢を見せる年となった。今回買収したObsidianとinXileについては、既存のシリーズ作だけでなく新たなRPGタイトルを手がけることもあるだろうとし、今後どのような作品が生まれるのか期待される。

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