エミネムの新アルバム「Kamikaze」の収録曲「Good Guy」は『キングダムハーツ』シリーズの楽曲をサンプリングして作られた

【UPDATE】
「Good Guy」は『キングダムハーツ』をサンプリングして作られた曲ではなかったようだ。続報はこちら

【原文】
アメリカのヒップホップアーティストであるエミネムは、8月31日に新アルバム「Kamikaze」をリリースした。エミネムがドクター・ドレーと共にエグゼクティブ・プロデューサーを務めた10枚目のアルバムには、ビットコインについて歌ったとされている「Not Alike」や、楽曲提供をおこなうとされている「スパイダーマン」のスピンオフ映画「ヴェノム」について歌った「Venom」など、話題曲が多数収録されている。

新アルバム「Kamikaze」

このアルバムには「Good Guy」という曲も収録されており、こちらの曲にはなんと『キングダムハーツ』のBGMのサンプリングが含まれていることがRollingStoneのインタビューにより判明している。同アルバムにて、プロデューサーを務めるIlladaproducer(Illya Fraser)氏は、「Good Guy」のサンプリングについて訊ねられた際に、意外なルーツについて明かしている。

あれは『キングダムハーツ』というビデオゲームのものだよ。日本のビデオゲームさ。そこのテーマソングを使っているんだけど、俺が今までに聴いた中で最もイカした(ドープな)メロディーのひとつなんだ。日本のビデオゲームやジャパニメーション(日本産のアニメ)からは多くのインスピレーションをもらっているよ。

氏によると、「Good Guy」では『キングダムハーツ』の原曲にフィルターをかけて、チョップ(サンプリング箇所をさらに分解して再構成すること)して、プロセシングをおこなったとのこと。氏は何のサンプリングを扱うにしても、原曲が何かわからないように加工することを心がけているといい、それゆえに原型はとどめていないようだ。一方で「それでも誰かが気づくと思っていたので、曲の許可はちゃんと取ったよ」と、しっかりとライセンスを得ていることも明かしている。

ジェシー・レイエズ氏がボーカルとして参加する「Good Guy」は、クレジットによるとIlladaproducerとエミネムの共同プロデュース曲だ。サンプリング原曲が何かについては、インタビューで具体的に明かされていないが、宇多田ヒカル氏が『キングダムハーツ』主題歌として提供してきた「Simple and Clean(光のアレンジ版)」や「Passion」といった曲のエッセンスを感じさせるだろう。Kotakuによると、『キングダムハーツ』のテーマソング「Simple and Clean」のクレジット(Genius.com)に「Good Guy」が記載されていることから、同曲が原曲であると見られている。

前出のKotakuによると、『キングダムハーツ』がヒップホップの曲のモチーフになっているのは今回が初めてではない。アメリカのラッパーJ・コールが2007年にリリースしたアルバム「The Come Up」の収録曲である「Dollar And A Dream」もまた『キングダムハーツII』のラストバトル中に流れる「Darkness of the Unknown」を、サンプリングして作られていたようだ。『キングダムハーツ』シリーズの音楽を手がける下村陽子氏は、勇ましくも儚い音楽を製作し、全世界のファンから絶大な支持を得ている。氏は「Simple and Clean」の製作には携わっていないものの、彼らは『キングダムハーツ』の音楽のファンでもあるようだ。同作の音楽をテーマとしたオーケストラのワールドツアーが盛況しているのも、下村氏の音楽が受け入れられている証拠。すでに多くのファンを魅了していたが、アメリカのプロのミュージシャンでさえも、下村氏の音楽の虜になっていたようだ。

下村氏が音楽を手がけるシリーズ最新作『キングダムハーツIII』は、PlayStation 4/Xbox One向けに、2019年1月25日に発売予定だ。

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