記憶を改ざんし、死に間際の人々の願いを叶えるADV『To the Moon』の続編『Finding Paradise』発売

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インディースタジオFreebird Gamesは12月14日、『Finding Paradise』をSteam/GOGにて発売した。価格は980円で、12月22日までは10%オフの882円で購入できる。『Finding Paradise』は、ピクセルアートで描かれるアドベンチャーゲームだ。2011年に発売され、先の読めないシナリオや美しい音楽が好評を博した『To the Moon』の直接的な続編となる。Freebird Gamesによると、本作は前作を遊んでいないプレイヤーでも楽しむことができるという。

主人公となるのは、白衣を着た「夢叶え屋」とも呼べるふたりの男女エヴァとニール。彼らは死に際した人物の頭脳の中に入り込み、その頭の中で彼らが長い生涯にて果たせなかった願いを叶え、報酬を受け取る任務をこなす。いわば人の夢のなかで夢を叶えることが仕事だ。言葉で言ってしまうのは簡単であるが、その任務は決して容易ではない。他人の記憶をたどり、その記憶を改ざんするという大冒険が待ち受けているからだ。記憶の歪んだ部分を変え、夢を叶えて幸福になることを見届けるのがエヴァとニールの役目である。『Finding Paradise』ではコリンという名の新たな患者の記憶をたどっていくことになる。

『To the Moon』の作中では、終盤に回収されていない数々の伏線が残っておりシナリオライターKan Gao氏もさまざまな構想を打ち立て、ファンの期待も高まっていた。しかし『To the Moon』の世界を補完するようなミニエピソードの配信などは定期的に配信されていたが、続編に関する動きはしばらくなかった。『To the Moon』のパート2であると当初公言されていた『A Bird Story』が2014年末にリリースされたが、『To the Moon』との関連がはっきりと作中では明かされていなかった。『Finding Paradise』はそうした点で、待望の続編であると言える。ちなみに本作に登場するコリンはFreebird Gamesに手がける『A Bird Story』の主人公である。スタンドアローンに楽しめると公言されているものの、さまざまな点でシリーズのつながりを感じさせる。

残念ながら現時点では日本語には対応していない。『To the Moon』は日本語対応のPC版がPLAYISMよりリリースされており、同じく日本語対応のモバイル版がX.D. Networkより販売されているので、今後の日本語対応を期待したいところだ。なお『A Bird Story』は日本語に対応している(作中に言語表現はないが)ので、気になる方はこちらからプレイしてみてもいいだろう。

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