初代『Fallout』にインスパイアされた『ATOM RPG』Steam早期アクセス販売開始、核戦争後の荒廃した旧ソ連領土を行く

 

ロシアおよび東欧国の開発者が集う「ATOM Team」は11月28日、ポスト・アポカリプスRPG『ATOM RPG』のSteam早期アクセス販売を開始した。対象プラットフォームはWindows/Mac/Linux。販売価格は1480円となっている(日本語非対応)。

本作は初代『Fallout』『Wasteland』といったクラシック作品にインスパイアされたコンピュータRPG。ただし舞台は米国ではなく、核戦争後の荒廃した旧ソ連領土となっている。この世界では冷戦時に核投下の影響で東西両陣営ともに文明が崩壊。19年後の2005年になっても、疫病、飢餓、突然変異種の出現、放射能汚染といった問題に悩まされている。そんな中プレイヤーは、戦前の生活を取り戻そうと復興活動を進める秘密組織「A.T.O.M」の若きメンバーとして、本部との連絡が途絶えた探索隊の行方を調査すべく任務にあたる。探検隊は「バンカー 317」という地下シェルターの調査中に音信が途絶えたというが、はたして真相やいかに。

ゲームは見下ろし視点で操作。まずは「筋力」「耐久力」「知性」といった項目にポイントを割り振り、得意・不得意分野を決める。己の拳で語る脳筋プレイを貫いたり、人格のすぐれたカリスマを演じることでトラブルを回避したりと、さまざまなロールプレイに対応している。ロックピックやギャンブルといったスキルの数々も、プレイスタイルの幅を広げてくれるだろう。作中のクエストにも、複数の解決方法が用意されている。

戦闘システムは『Fallout』『Fallout 2』のようなターン制となっており、AP(アクション・ポイント)を消費することで移動・攻撃といったアクションを起こす。突然変異した生物や、ランダムイベントとして遭遇する強盗団と戦いながら、広大な世界を探索。するといつしか、世界の未来を脅かす、より大きな問題の存在が明らかになっていく。

『ATOM RPG』の正式リリース目標は2018年。早期アクセス期間は5か月から6か月を予定している。現時点では20種類以上のクエスト、75体以上のNPC、200以上のアイテム、15曲以上のサウンドトラック、50以上のロケーションが実装済み。6月に成功をおさめたKickstarterキャンペーンのストレッチゴールであった、クラフトシステム、主人公の性別選択(作中ダイアログやNPCの反応も性別によって変化)も含まれている。正式リリース時には、メインストーリーの完結はもちろんのこと、チュートリアル、サイドクエスト、ランダムイベント、カットシーン、クラフトレシピ、ロケーション(2つの大都市、2つのグローバルマップ含む)の追加や、戦闘システムの強化が計画されている。

※2017年3月に公開されたトレイラー